【プロ講師解説】このページでは『純物質と混合物の違い』について解説しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。


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純物質と混合物の違い

純物質 1種類の物質からなる
ex)酸素・窒素・水・エタノール
混合物 2種類以上の物質からなる
ex)空気・海水・石油
Point!

酸素や窒素、水、エタノールなど1種類の物質からなる物質のことを純物質という。一方、空気や海水、石油など2種類以上の物質が混ざってできた物質を混合物という。

純物質と混合物の沸点

純物質の沸点や融点は物質によって一定の値に決まっている。しかし混合物では、混合している物質の種類や割合によって値にばらつきが出てくる。

ここでは、水とエタノールを例に説明する。

水とエタノールを加熱すると、以下のように温度が変化し、水の沸点は100℃、エタノールの沸点は78℃を示す。

一方、水とエタノールの混合物を加熱すると、温度は以下のように変化し、一定の沸点は示さない。

この時沸点が一定の値にならない(徐々に上がっていく)のは、水よりも沸点が低いエタノールが先に沸騰し、混合物中の水の割合が徐々に高まっていくからである。

混合物の分離

混合物はその状態に合わせた分離法を用いることで純物質に分離することができる。

  • ろ過(個体と液体/個体と個体)
  • 蒸留(個体と液体)
  • 分留(液体と液体)
  • 再結晶(個体と個体)
  • 抽出(溶媒に溶けるものを取り出す)
  • 昇華法(昇華性のあるものを取り出す)
  • クロマトグラフィー(ろ紙に対する吸着力の違いで分ける)

それぞれの分離法について詳しいことは以下のページを参考にしよう。

まとめ

最後に、この『純物質と混合物の違い〜定義から沸点、分離法まで〜』のページで解説した内容をまとめておきます。

  • 1種類の物質からなる物質のことを純物質、2種類以上の物質が混ざってできた物質を混合物という
  • 純物質の沸点や融点は物質によって一定の値に決まっているが、混合物は混合している物質の種類や割合によって値にばらつきが出る
  • 混合物はその状態に合わせた分離法を用いることで純物質に分離することができ、分離法にはろ過、蒸留、分留、再結晶、抽出、昇華法、クロマトグラフィーなどがある

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