【プロ講師解説】このページでは『高校化学で頻出の分離法であるろ過・蒸留・クロマトグラフィーなど』について解説しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。

ろ過

ろ過とは、液体と固体の混合物をろ紙に流し込み、液体と固体を分離する操作である。
ろ過の例としては次のようなものが挙げられる。

  • 白濁した石灰水から透明な石灰水を作る(石灰水の濁りは固体の沈殿であるCa(OH)2が原因であるためろ過でCa(OH)2を取り除けば濁りが消える)
  • 泥水から綺麗な水を取り出す(泥水は水に砂が溶けたものなので砂をろ過で取り除けば綺麗な水になる)

ろ過に関して詳しいことは【分離法】ろ過をする際の手順と注意点まとめを確認しよう。

蒸留・分留

蒸留とは、液体と固体の混合物を加熱し、液体だけを気化させ、それを冷却して純粋な液体として取り出す操作、分留とは2種類以上の液体の混合物を、沸点の違いを利用して分離する操作である。

蒸留・分留について詳しくは【分離法】蒸留と分留(違い・例・原理・図など)を確認しよう。

再結晶

再結晶とは、固体の溶解度(液体100gに溶け得る最大の質量)が温度によって異なることを利用し、固体同士の混合物から目的の物質を結晶として分離する操作である。

再結晶について詳しくは【分離法】再結晶(原理・例・グラフ・方法など)を確認しよう。

抽出

抽出とは、混合物のうち目的の物質のみを液体に溶かし出して分離する操作である。

抽出について詳しくは【分離法】抽出(原理・操作・例など)を確認しよう。

昇華法

固体が(液体を介さず)直接気体になる変化、及びその逆の変化のことを昇華という。
昇華法とはこれを利用して目的の固体を精製する操作である。

昇華法について詳しくは【分離法】昇華法(ヨウ素を使った実験の原理・操作など)を確認しよう。

クロマトグラフィー

クロマトグラフィーとはろ紙に対する吸着力の違いを利用して、色素などの混合物を各成分に分離する操作である。

クロマトグラフィーについて詳しくは【分離法】クロマトグラフィー(仕組み・操作手順・種類・図など)を確認しよう。

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著者プロフィール

・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター

数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

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