分離法まとめ(ろ過・蒸留・分留・再結晶・抽出・昇華法・クロマトグラフィー)

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はじめに

【プロ講師解説】このページでは『分離法まとめ(ろ過・蒸留・分留・再結晶・抽出・昇華法・クロマトグラフィー)』について解説しています。


ろ過

  • 液体と固体の混合物をろ紙に流し込み、液体と固体を分離する操作をろ過という。
  • ろ過の例としては次のようなものが挙げられる。
  • 白濁した石灰水から透明な石灰水を作る(石灰水の濁りは固体の沈殿であるCa(OH)2が原因であるためろ過でCa(OH)2を取り除けば濁りが消える)
  • 泥水から綺麗な水を取り出す(泥水は水に砂が溶けたものなので砂をろ過で取り除けば綺麗な水になる)

参考:【分離法】ろ過をする際の手順と注意点まとめ


蒸留・分留

  • 液体と固体の混合物を加熱し、液体だけを気化させ、それを冷却して純粋な液体として取り出す操作を蒸留という。
  • 2種類以上の液体の混合物を、沸点の違いを利用して分離する操作を分留という。

参考:【分離法】蒸留と分留(違い・例・原理・図など)


再結晶

  • 固体の溶解度(液体100gに溶け得る最大の質量)が温度によって異なることを利用し、固体同士の混合物から目的の物質を結晶として分離する操作を再結晶という。

参考:【分離法】再結晶(原理・例・グラフ・方法など)


抽出

  • 混合物のうち目的の物質のみを液体に溶かし出して分離する操作を抽出という。

参考:【分離法】抽出(原理・操作・例など)


昇華法

  • 固体が(液体を介さず)直接気体になる変化、及びその逆の変化のことを昇華という。
  • これを利用して目的の固体を精製する操作を昇華法という。

参考:【分離法】昇華法(ヨウ素を使った実験の原理・操作など)


クロマトグラフィー

  • ろ紙に対する吸着力の違いを利用して、色素などの混合物を各成分に分離する操作をクロマトグラフィーという。

参考:【分離法】クロマトグラフィー(仕組み・操作手順・種類・図など)

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著者情報

元講師、薬剤師、イラストレーター
数百名の中高生向け指導経験あり(過去生徒合格実績:東工大・東北大・筑波大・千葉大・岡山大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)。
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
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