【共通テスト対策】化学基礎しか使わない人にオススメの勉強法・参考書・問題集

目次

はじめに

理系の人は共通テストで「化学」を受けることが多いと思いますが、国立文系志望の人や理系の一部の人は化学基礎しか使わないということもあるでしょう。そのような場合、どうせ基礎だから簡単だろうと考えて十分な対策をせず試験に臨んでしまい失敗するケースが非常に多いです。化学基礎はある程度やれば誰でもできる科目です。確実に高得点を取り、他の科目の足を引っ張らないようにしましょう。


化学基礎とは

化学基礎は2015年度から導入された新しい科目です。2014年度まで、高校化学は化学Ⅰと化学Ⅱの2科目に分かれていましたが、化学Ⅰをベースに微妙な調整がされ「化学Ⅰよりやや易しくなった」のが化学基礎という認識でいいでしょう。


扱われる分野

化学基礎は主に次の分野で構成されています。

  • 化学と人間生活
  • 物質の構成
  • 物質量と化学反応式
  • 化学結合
  • 酸/塩基
  • 酸化/還元

いずれも高校化学の中で非常に基礎的な分野です。ただし、基礎的とは言っても、勉強しないで解けるほど簡単ではありません。計算問題もそれなりに混じってくるのできちんとした対策を行う必要があります。
また、これらの分野のうち、暗記分野は大問1で、計算分野は大問2で出題されます。ほぼ半々の配点なのでやはりバランスよく勉強していくことが重要です。


化学基礎の勉強法

ここからは、共通テスト用に化学基礎を勉強していく際にオススメの勉強法・参考書・問題集などを紹介していきます。

化学基礎の共通テスト対策としてまず重要になるのは、基礎を徹底的に固めることです。基礎が固まっていない状態で演習を始めても何も得ることができません。
基礎の勉強を学校で配布される「教科書」や「資料集」を用いてすることを勧めている人がいますが、それはしない方がいいでしょう。なぜなら教科書は見た目や説明が堅苦しすぎて多くの人が途中で読むのを挫折してしまうからです。学校の先生の説明付きで使うのには悪くないですが、独学で勉強して行く際のテキストとしては不向きでしょう。
独学で共通テストの勉強を始める祭は、まず本屋で売っている「化学超初心者向け」の参考書を使うことをお勧めします。(具体例は後ろの方で紹介)
それが終わったら、少しレベルアップした「受験対策用」の参考書を読むのがいいでしょう。1つ前の参考書である程度基礎が身についているので、それなりにスラスラと読み進めることができるはずです。また、1つ前の参考書ではあまり解説されていない、受験でよく出るポイントのようなものも書かれているため、より共通テストに直結した勉強になるでしょう。
次に、市販の問題集を使って、共通テストに向けた基礎的な問題演習を行いましょう。ここで問題を解く中でわからないものがあれば逐一参考書を読み直し、知識を確認し直すのが重要です。
最後に、共通テスト用の対策問題集を解いて実践力を身につけるといいでしょう。このタイプの問題集は各予備校から毎年沢山出版されています。最新のものを用意し、時間を計って解きまくりましょう。


参考書・問題集

次に、共通テスト対策として化学基礎を勉強するときにオススメの参考書・問題集の具体例を紹介していきます。

とってもやさしい化学基礎

  • とってもやさしい化学基礎を一言で表すなら「化学超初心者にオススメの参考書」です。
  • とってもやさしい化学基礎では、中学で習った内容から解説が始まっています。それくらい基礎中の基礎から1つずつ説明してくれるので、高校の授業でさえ全く理解できなかった人でも、スラスラと進めていくことができるでしょう。また、この参考書は「書き込み式」になっています。参考書でありながら問題集のような役割も果たしてくれるので「これ一冊やればOK」という点で非常にわかりやすいです。

高校化学基礎をひとつひとつわかりやすく。

  • 化学基礎をひとつひとつわかりやすくも、とっても優しい化学基礎と同様、中学で習った内容から解説が始まっています。どんな人でも理解できるくらい噛み砕いた説明なので、化学が苦手な人にオススメできる参考書です。また、この参考書も「書き込み式」になっています。参考書兼問題集として活躍してくれることでしょう。

岡野の化学基礎が初歩からしっかり身につく

  • 岡野の化学基礎が初歩からしっかり身につくを一言で表すなら「化学基礎を一から学びたい人にオススメの参考書」です。
  • 岡野の化学基礎が初歩からしっかり身につくでは、化学基礎について基礎中の基礎から丁寧に解説されています。従って、化学基礎の知識が全くない人でも抵抗なく読み進めることができるため化学初心者に最適な参考書と言えるでしょう。また、説明は全て会話調になっています。つまり、岡野先生がまさに今目の前で講義をしているかのような感覚で学ぶことができるのです。堅苦しさがなく気軽に読むことができるので、その点でも化学に馴染みがない人にオススメできる参考書です。

基礎問題精講

  • 基礎問題精講を一言で表すなら「化学初心者に最もオススメの問題集」です。
  • 後に詳しく説明しますが、この問題集はこんなに書くか!というほど解説が丁寧です。本当の初学者でもわかりやすいよう補助矢印のようなものがたくさん書かれています。また、「精講」という形で化学の各単元に関する基礎的な解説も書かれています。この部分がとてもわかりやすいと評判で、問題集の枠を超えて化学参考書としても非常に優秀な一冊と言えるでしょう。

大学入試共通テスト実戦問題集(駿台)

  • 通称「青本」です。5回分の駿台予備校オリジナル問題に加え、2024年度〜2022年度本試験の過去問題3回分が収録されています。

2025年用共通テスト実戦模試(6)化学基礎(Z会)

  • 5回分のZ会オリジナル模試と、2024年度〜2022年度本試験が掲載されています。答案をスマホで撮影して自己採点し、志望大学別の自分の順位や全国の平均点などがわかるといったハイテク機能満載の問題集です。

最後に

共通テストを舐めてはいけません。特に国立文系を受ける人は文系科目は皆得意なため、理科で差がつく可能性も十分あります。しっかりとした勉強法・参考書・問題集を用いて万全の対策をしておきましょう。

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高校化学・化学基礎の計算問題が苦手な人に向けた計算ドリルを発売しました。豊富な問題数で、入試頻出の計算問題の解き方を身につけることができます。

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有機化学に関する入試頻出事項を演習することのできるオリジナル問題集が紙の本になりました。暗記項目だけではなく、計算問題や思考力が問われる問題についても触れています。

著者情報

元講師、薬剤師、イラストレーター
数百名の中高生向け指導経験あり(過去生徒合格実績:東工大・東北大・筑波大・千葉大・岡山大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)。
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
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