【プロ講師解説】このページでは『混合物の分離法の1つである再結晶』について解説しています。ろ過蒸留・分留抽出昇華法クロマトグラフィーなど一緒にしっかり頭に入れておきましょう。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。

再結晶とは

再結晶とは、固体の溶解度(液体100gに溶け得る最大の質量)が温度によって異なることを利用し、固体同士の混合物から目的の物質を結晶として分離する操作である。

例として硝酸カリウムの再結晶を確認しよう。

60℃における硝酸カリウムの溶解度は110g、40℃では60gである。
したがって、60℃の硝酸カリウム飽和水溶液を40℃まで冷却すると、その差である50gが固体(結晶)として析出する。ちなみにこのとき、不純物は溶液中に残ったままである。

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著者プロフィール

・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター

数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

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