【少なめ推奨】夏期講習の講座の選び方を徹底解説!

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取り過ぎ注意。

これがこのページで最も言いたいことです。有名予備校の夏期講習の講座はとても魅力的な名前であることが多いです。取るだけで受験に受かりそうに見えるでしょう。もちろん、中身もしっかりしていることが多いですが、講座の取りすぎには注意が必要です。普段予備校に通っている人は、夏期講習の宣伝で10個程度の講座を取ることを勧められるのではないでしょうか。しかし、これは基本的に取りすぎです。最大でも3個程度の講座に絞って受講するのがオススメです。
なぜ夏期講習で講座を取りすぎてはいけないのかというと、単純に消化しきることができないからです。5個10個の講座を取ると、夏休み中ほぼその講座の予習復習に時間を費やすことになります(それでも殆どの人が終わらない)。これでは普段自分が受けている予備校の授業の復習や独学で取り組んでいる参考書・問題集を進めることができなくなってしまいます。夏期講習の取りすぎはやっていることが全て中途半端になるリスクがあるということを理解しましょう。


市販参考書で十分。

最近の市販参考書・問題集は非常に優れたものが多いです。夏期講習で行われる内容はほぼそこに書かれていると言っていいでしょう。従って.無理に単価の高い夏期講習で同じ内容を学ぶ必要はなく、本屋に売っている参考書の中で自分に合ったものを選ぶのがベストでしょう。


ピンポイント講座はあり。

夏期講習はいらず市販の参考書で十分だという話をしましたが、ある一項目に絞ったピンポイントな講座であれば取る価値はあると思います。例を挙げると、有機化学の構造決定の演習をひたすら行うような講座です。構造決定に特化した問題集もなくはないですが、質・量ともに優れたものは少ないです。そこで予備校の夏期講習にある特化型講座を利用することで効率よく大量に演習をこなすことができます。


〜大対策講座は早い。

多くの予備校では夏期講習の中に「〜大対策講座」や「医歯薬獣医系〜」のような講座が含まれています。これらの講座では特定の大学や学部に特有の問題の解法を知ることができますが、一般的な受験生が夏期講習に取ることはオススメしません。なぜなら、まだ早いからです。夏の段階では、どの大学でも出題されるような典型的な問題すら解けない受験生がほとんどだと思います。現役生であればなおさらでしょう。それにも関わらず大学特化型の講座を受けてしまうと薄っぺらい小手先の技術だけが中途半端に身につきあまり意味がないです。冬季講習であれば一般的な問題の解法は定着してきているはずなので、そちらで受講するのがベストでしょう。


夏を有意義に。

受験生にとって夏休み以上に大切な期間はありません。特に現役生は夏の勉強次第で合否が決まるといってもいいでしょう。もうこれ以上は勉強できない!というほど勉強して、後悔が残らないように頑張りましょう。

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著者情報

元講師、薬剤師、イラストレーター
数百名の中高生向け指導経験あり(過去生徒合格実績:東工大・東北大・筑波大・千葉大・岡山大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)。
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
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