アミド(構造・合成・加水分解・エステルとの違いなど)

目次

はじめに

【プロ講師解説】このページでは『アミド(構造・合成・加水分解・エステルとの違いなど)』について解説しています。


アミドとは

  • アミンとカルボン酸から水が取れて縮合したものをアミドという。
  • このとき形成される-CONHの結合はアミド結合とよばれる。

アルコールやフェノール類とカルボン酸から水が取れて縮合したものをエステルというのと同じようなイメージです。


アミドの名称

  • 高校化学に出てくるアミドで名前を知っておかなければならないのはアセトアニリドである。

アミドの性質

  • アミドはカルボニル基の正に帯電した炭素C原子が、N原子の非共有電子対を引きつけて電子が広範囲に分布するので、アミンのように配位結合によって塩基として働きにくく、中性物質である。

N原子の非共有電子対がC=Oの方までフワッと広がるイメージです。


アミドの製法

  • アミドは基本的にエステルと同様の製法でつくられる。

参考:カルボン酸・エステル(一覧・構造・命名法・製法・反応・性質など)


アミドの反応

  • アミドは基本的にエステルと同様の方法で加水分解される。

参考:カルボン酸・エステル(一覧・構造・命名法・製法・反応・性質など)

【高校化学の計算ドリル】大好評発売中!

高校化学・化学基礎の計算問題が苦手な人に向けた計算ドリルを発売しました。豊富な問題数で、入試頻出の計算問題の解き方を身につけることができます。

著者情報

元講師、薬剤師、イラストレーター
数百名の中高生向け指導経験あり(過去生徒合格実績:東工大・東北大・筑波大・千葉大・岡山大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)。
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
気に入ったらシェアしてね!
目次