はじめに

基礎固め用の化学問題集として知られる「化学の新標準演習」。今回はこの人気の問題集について、その魅力から具体的な使い方、併用にオススメの参考書まで1つ1つ丁寧に解説していこうと思います。化学の新標準演習の購入を検討している人はもちろん、もう既に持っているよという人も是非参考にして下さい。


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本の特徴と対象

本書は、高等学校「化学基礎」「化学」の学習内容を完全に理解するとともに、センター試験を含めた大学入試全般に必要とされる基礎力の養成を目的とした、総合的な問題集です。センター試験から基礎・標準レベルの問題を出題する、理工農・医歯薬・保健医療系などの私立大学、国公立大学の受験対策にピッタリです。(引用:三省堂公式HP)

化学の新標準演習を一言で表すなら「化学初心者にオススメの問題集」です。

化学の新標準演習には、基礎〜標準レベルの問題が多く掲載されています。従って、化学初心者の人や化学が得意でない人にぴったりの問題集と言えるでしょう。また、大学入試対策用としても十分活用できます。学部学科によりますが、中堅国公立大学までであればこの問題集一冊と過去問等を仕上げれば問題なく合格レベルに達することができるはずです。


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本の構成

「化学基礎」
第1編 物質の構成
1章 物質の成分と元素
2章 原子の構造と周期表
3章 化学結合①
4章 化学結合②
第2編 物質の変化
5章 物質量と濃度
6章 化学反応式と量的関係
7章 酸と塩基
8章 中和反応と塩
9章 酸化還元反応
「化学」
第3編 物質の状態
10章 物質の三態
11章 気体の法則
12章 溶解と溶解度
13章 希薄溶液の性質とコロイド
14章 固体の構造
第4編 物質の変化と平衡
15章 化学反応と熱
16章 電池と電気分解
17章 化学反応の速さ
18章 化学平衡
19章 電解質水溶液の平衡
第5編 無機物質の性質と利用
20章 非金属元素(その1)
21章 非金属元素(その2)
22章 典型金属元素
23章 遷移金属元素
24章 金属イオンの分離と検出
25章 無機物質と人間生活
第6編 有機化合物の性質と利用
26章 有機化合物の特徴と構造
27章 脂肪族炭化水素
28章 アルコールとカルボニル化合物
29章 カルボン酸・エステルと油脂
30章 芳香族化合物
31章 有機化合物と人間生活
第7編 高分子化合物の性質と利用
32章 糖類(炭水化物)
33章 アミノ酸とタンパク質、核酸
34章 プラスチック・ゴム
35章 繊維・機能性高分子(引用:三省堂公式HP)

化学の新標準演習はこのような構成になっています。理論化学・無機化学・有機化学ともに大学入試や定期テストで頻出の事項が満遍なく掲載されており、非常にバランスのとれた構成といっていいでしょう。

また、各単元の中は次のような形になっています。

要点のまとめ:問題を解く上で、確実に覚えておかなければならない基礎的な重要事項を、図・表を用いて簡潔にまとめてあります。
 確認&チェック:重要事項の理解と暗記ができているかを確認できるように、一問一答形式のチェック問題を中心に構成してあります。 化学基礎49題/化学119題
 例題:典型的な問題を取り上げ、必ず身に付けなければならない考え方や解き方を、丁寧に解説してあります。 化学基礎41題/化学112題
  練習問題:必ず出題されそうな重要な問題を多く集めてあります。学習効率を上げるために、それぞれの問題で内容が重複することを避けると同時に、学習内容を網羅できるような問題から構成してあります。 化学基礎127題/化学282題
 センターチャレンジ:本番のセンター試験を想定した問題で構成されています。 化学基礎36題/化学115題(引用:三省堂公式HP)

要点のまとめ→確認&チェック→例題→練習問題の順で見ていくことで、確実に実力をつけることができるでしょう。また、センターチャレンジと呼ばれる「センター試験の形式になっている練習問題」がついていることも大きな魅力です。


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メリット

化学の新標準演習にはメリットとデメリットが存在します。まずはメリットの方から紹介していきましょう。

網羅性

化学の新標準演習には理論化学・無機化学・有機化学の問題が網羅的に掲載されています。全ての分野において入試頻出のパターンが厳選されているので、基礎的な問題演習はこの一冊に任せておけば問題ないでしょう。

著者の知名度

卜部 吉庸(うらべ よしのぶ)
略歴
1956(昭和31)年 奈良県生まれ。
京都教育大学 特修理学科卒業。
奈良県立二階堂高等学校、奈良高等学校、畝傍高等学校を経て、現在、橿原高等学校教諭。
著書
『化学の新研究』 (三省堂)
『化学の新演習』 (三省堂)
『センター試験攻略 化学基礎の総演習』(三省堂)ほか(引用:三省堂公式HP)

化学の新標準演習は卜部先生によって書かれている問題集です。卜部先生は超有名化学参考書である「化学の新研究」「化学の新演習」を書かれた方で、わかりやすい解説に定評があります。これだけでも今回紹介する「化学の新標準演習」が十分信頼のおける問題集であることが予想できるでしょう。

解説が丁寧

化学の新標準演習の解答・解説は非常に細かく書かれています。普通の参考書・問題集では省略されがちな説明が丁寧に書かれており、初学者でも十分理解することができるでしょう。

章立てが細かい

化学の新標準演習は「7編35章」と細かく章立てされています。これにより、進度に応じてこまめに学習できるため受験生にとって使いやすい構成と言えるでしょう。

問題の難易度が明示されている

[必] とりわけ重要な必須問題です。時間がない人は、ここから先に取り組むことをおすすめします。
★   比較的基本的な問題
★★  標準程度の問題
★★★ やや難しい問題(最初に学習するときは、飛ばしてもかまいません)(引用:三省堂公式HP)

化学の新標準演習では、問題の難易度が3段階に分かれています。これにより、自分の目指す到達レベルに合わせた学習ができ非常に便利です。

デメリット

化学の新標準演習は非常にいい問題集ではありますが、デメリットも存在します。次はそれを紹介していきましょう。

難関大対策にはならない

化学の新標準演習は基礎固めには非常にいい問題集ですが、これ一冊で難関大レベルに到達することは難しいでしょう。志望する大学が難関大である場合はこれが終わり次第「重要問題集」「化学の新演習」「標準問題精講」などに取り組む必要があります。


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使い方

次に、化学の新標準演習の具体的な使い方を紹介していきます。むやみに使っても効果は出づらいので、まずはこれから紹介するやり方を参考にしていただき、状況に応じて自分流の使い方を見つけていきましょう。

要点のまとめ→確認&チェック→例題→練習問題

化学の新標準演習のオーソドックスな使い方は「要点のまとめ→確認&チェック→例題→練習問題」です。
まず要点のまとめを読み、問題を解くために必要な知識を確認しましょう。次に、確認&チェックで一問一答形式のチェック問題を解きます。この段階でわからないものがあれば要点のまとめに戻り確認しましょう。次に例題を解きます。例題は簡単だからと飛ばす人がいますがその分野における解き方の基本を確認する意味で必ず解くようにしましょう。最後に、問題を解きます。問題はこの時点で全て解ける必要はなく、1、2分考えてもわからなかったらすぐに解説を見ましょう。解説は非常に丁寧に書かれていますが、もし読んでもわからなかった場合もう一度要点のまとめを見直しましょう。ここまで行えば大抵の問題は理解できるはずです。

例題→練習問題

ある程度学校の授業についていけており、基礎的な事項は頭に入っているという人はいきなり例題から解き進めていくという方法もありでしょう。その際、解説を読んでもしっくり来ない場合は要点のまとめや確認&チェックを見直しましょう。


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併用したい参考書

化学の新標準演習はあくまで基礎固めの問題演習を行うためのものであり、化学の現象や計算で使う式等について詳しく解説されているわけではありません。そこで以下で紹介するような「解説型」の参考書を併用することをお勧めします。

橋爪のゼロから劇的!にわかる 理論化学の授業

「橋爪のゼロから劇的!にわかる〜」は化学初心者にオススメのシリーズです。補助線や細かな説明・アドバイスが多く、あまり化学が得意でない人でもすんなりと理解できるでしょう。「橋爪のゼロから劇的!にわかる 理論化学の授業」の他に「橋爪のゼロから劇的!にわかる 無機・有機化学の授業」もあります。

鎌田の理論化学の講義

「〜の講義」は非常に人気のシリーズです。基礎から丁寧に解説されており、化学初学者から難関大受験生まで幅広いレベルの人に利用されています。「鎌田の理論化学の講義」以外にも「福間の無機化学の講義」「鎌田の有機化学の講義」があるので3冊セットで使っていくのがオススメです。

化学の新研究

化学の新研究を一言で表すなら「最も”詳しい”化学参考書」です。
教科書のような雰囲気でありながら、現象や実験に関する原理がこれでもかというほど詰め込まれ、化学をしっかり勉強したい人にとってこれ以上ない仕上がりになっています。化学の新標準演習と姉妹本なのでセットで使っていくと効果的です。

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化学の新標準演習の代替案

化学の新標準演習が合わないから、同じようなレベルの問題集は他にありませんか?という質問はよく受けます。そういう時にオススメしているのは「基礎問題精講」です。

基礎問題精講を一言で表すなら「化学初心者に最もオススメの問題集」です。
後に詳しく説明しますが、この問題集はこんなに書くか!というほど解説が丁寧です。本当の初学者でもわかりやすいよう補助矢印のようなものがたくさん書かれています。また、「精講」という形で化学の各単元に関する基礎的な解説も書かれています。この部分がとてもわかりやすいと評判で、問題集の枠を超えて化学参考書としても非常に優秀な一冊と言えるでしょう。


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関連:問題集、作りました。

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