はじめに
多くの高校生・受験生が「暗記不十分」な状態で放置している無機化学。このページでは、鉄の工業的製法について、流れから銑鉄・スラグ・鋼などの説明まで1から丁寧に解説していく。ぜひこの機会に知識を定着させ、ライバルと差をつけよう!
工業的製法の流れ・仕組み

鉄は、上の2STEPで作られる。
銅やアルミニウムに比べると手順も少なく簡単ではあるが、それだけにテストで出た時には絶対に落とせない。
仕組みをきちんと理解するようにしよう。
STEP1
まずは、溶鉱炉というところに鉄鉱石(主成分:Fe2O3)・コークスC・石灰石CaCO3を入れ、熱風を吹き込む。
コークスは、熱風によって酸化されCOやCO2となり、このCOによってFe2O3は還元され「銑鉄」となる。
銑鉄は炭素を多く含み(C>2%)、硬くてもろいという性質がある。
また、不純物として鉄鉱石に含まれていたSiO2やAl2O3が石灰石の熱分解で生じたCaOと反応して、CaSiO3やCa(AlO2)2に変化したものを「スラグ」ということも覚えておこう。
STEP2
最後に、転炉で、融解した銑鉄に酸素O2を吹き込むことで「鋼」を得る。
鋼は(銑鉄と異なり)炭素をほとんど含んでおらず(0.02%<C<2%)、粘り気があってかたいという性質をもつ。
関連:無機化学の勉強法と参考書。
無機化学はきちんとした勉強法と参考書で勉強していけば、誰しも成果を出すことができる分野。化学のグルメでは、無機化学を学ぶ上でオススメの勉強法や参考書、問題集を多く紹介している。是非自分の勉強の方針を決める参考にしてほしい。
関連:まとめプリント、作りました。
化学のグルメオリジナルテキスト「無機化学攻略セット(まとめプリント・ドリル)」の販売を開始しました!
入試頻出事項を網羅したまとめプリントとそれを定着させるためのドリルを使って、苦手な人の多い無機の暗記を攻略できる構成になっています。詳細は【公式】無機化学攻略セット(まとめノート・ドリル)にて!
コメントは受け付けていません。