【プロ講師解説】化学のグルメでは、高校化学・化学基礎の一問一答を掲載しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。一問一答コンテンツ一覧は化学のグルメ『高校化学・化学基礎一問一答コンテンツ一覧』をご覧下さい。

一問一答

問1

【】に当てはまる用語を答えよ。

鉄の工業的製法では、まず溶鉱炉に【1】(主成分:Fe2O3)・コークスC・石灰石CaCO3を入れ、熱風を吹き込む。コークスは、熱風によって酸化され【2】や【3】となり、これらによって【1】は還元され【4】となる。次に、転炉で、融解した【4】に酸素O2を吹き込み、不純物をほとんど含まない鉄である【5】を得る。

【問1】解答/解説:タップで表示
解答:【1】鉄鉱石【2】CO【3】CO2【4】銑鉄【5】鋼(【2】・【3】は順不同)
STEP1 溶鉱炉内に鉄鉱石(Fe2O3)・コークス(C)・石灰石(CaCO3)を入れ、熱風を吹き込む
→ COが発生
→ COによりFe2O3が還元
→ 銑鉄が生成
STEP2 転炉で、融解した銑鉄にO2を吹き込む
→ 鋼が生成
Point!

※鉄の製法について詳しくは鉄の工業的製法(手順・反応式・銑鉄・スラグ・鋼など)を参照

問2

【】に当てはまる用語を答えよ。

銑鉄は【1】を多く含み(>2%)、硬くて【2】いという性質がある。対して、鋼は【1】をほとんど含んでおらず(0.02% 〜2%)、粘り気があって硬いという性質をもつ。

【問2】解答/解説:タップで表示
解答:【1】炭素【2】もろ

銑鉄は炭素を多く含み(C>2%)、硬くてもろいという性質がある。
鋼は(銑鉄と異なり)炭素をほとんど含んでおらず(0.02%<C<2%)、粘り気があって硬いという性質をもつ。

※銑鉄について詳しくは鉄の工業的製法(手順・反応式・銑鉄・スラグ・鋼など)を参照

問3

【】に当てはまる用語を答えよ。

不純物として鉄鉱石に含まれていたSiO2やAl2O3が石灰石の熱分解で生じたCaOと反応して、CaSiO3やCa(AlO2)2に変化したものを【1】という。

【問3】解答/解説:タップで表示
解答:【1】スラグ

不純物として鉄鉱石に含まれていたSiO2やAl2O3が石灰石の熱分解で生じたCaOと反応して、CaSiO3やCa(AlO2)2に変化したものをスラグという。

※スラグについて詳しくは鉄の工業的製法(手順・反応式・銑鉄・スラグ・鋼など)を参照

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著者プロフィール

・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター

数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

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