【タンパク質の分類】単純/複合/球状/繊維状タンパク質の違いなど

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はじめに

【プロ講師解説】このページでは『【タンパク質の分類】単純/複合/球状/繊維状タンパク質の違いなど』について解説しています。


組成(成分)による分類

  • アミノ酸のみからなるタンパク質を単純タンパク質、アミノ酸の他に糖類やリン酸、核酸、色素などを含むタンパク質を複合タンパク質という。
タンパク質組成(成分)
単純タンパク質アミノ酸のみからなるタンパク質
複合タンパク質アミノ酸の他に糖類やリン酸、核酸、色素などを含むタンパク質

形状による分類

  • ポリペプチド鎖が折りたたまれ球状になったタンパク質を球状タンパク質という。
  • 球状タンパク質は親水コロイドであり、親水基を外側に、疎水基を内側に向けているため比較的水に溶けやすい。したがって、生体内で生命活動を維持する働きを担っている。
  • 球状タンパク質の具体例としては、血中に多く含まれるアルブミンや唾液中に存在するアミラーゼなどが挙げられる。
  • 一方、複数のポリペプチド鎖が絡み合い束になっているタンパク質を繊維状タンパク質という。
  • 繊維状タンパク質は水に溶けにくく、皮膚や髪などの形成に役立っている。
  • 皮膚に含まれる繊維状タンパク質はコラーゲン、髪に含まれる繊維状タンパク質はケラチンとよばれる。
タンパク質形状具体例
球状タンパク質ポリペプチド鎖が折りたたまれ球状になったタンパク質血中に多く含まれるアルブミン
唾液中に存在するアミラーゼ
繊維状タンパク質複数のポリペプチド鎖が絡み合い束になっているタンパク質皮膚に含まれるコラーゲン
髪に含まれるケラチン

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著者情報

元講師、薬剤師、イラストレーター
数百名の中高生向け指導経験あり(過去生徒合格実績:東工大・東北大・筑波大・千葉大・岡山大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)。
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
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