はじめに

イオンや化合物(沈殿)の色が覚えきれない!という人は非常に多い。このページでは、無機化学で出てくる水溶液中のイオンの色、化合物(沈殿)の色について、覚え方やプラスの知識を含めて一通り紹介していく。ぜひこの機会に無機化学の色を攻略して他の受験生と差をつけよう!


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水溶液中のイオンの色

イオン
Cu2+ 青色
Fe2+ 淡緑色
Fe3+ 黄褐色
Ni2+ 緑色
Cr3+ 緑色
Mn2+ 淡桃色
CrO42- 黄色
Cr2O72- 赤橙色
MnO4 赤紫色
I3- 褐色
[Cu(NH3)4]2+ 深青色
[Ni(NH3)62+ 青紫色

※イオンの基本カラーは無色。上記は色に特徴があるイオンたち。
※色のついた金属イオンは基本的に遷移元素
酸化還元滴定とは?原理・計算問題・指示薬・硫酸酸性にする理由などでMn2+の色を無色と紹介しているが、これは滴定で生じるMn2+の濃度が極めて低いため、淡桃色が極限まで薄まった結果無色に見えていると考えよう。
※I3-が褐色なのは”うがい薬”でイメージしよう。うがい薬にはヨウ素が含まれている。
イオンに何かが加わると基本的に色が濁る(or濃くなる)イメージ。Cu2+の色は青色で[Cu(NH3)4]2+になると深青色になる、

水酸化物の色

水酸化物
Fe(OH)2 緑白色
Fe(OH)3 赤褐色
Cu(OH)2 青白色
Cr(OH)3 灰緑色
Ni(OH)2 灰緑色
それ以外の水酸化物 白色

※水酸化物の基本カラーは白色。上記は色に特徴がある水酸化物たち。
イオンに何かが加わると基本的に色が濁る(or濃くなる)イメージ。Fe2+は淡緑色なのでそれに水酸化物イオンが加わったFe(OH)2は緑白色。Cr3+は緑色なのでCr(OH)3は灰緑色。

酸化物の色

酸化物
CuO 黒色
Cu2O 赤褐色
Ag2O 褐色
MnO2 黒色
FeO 黒色
Fe3O4 黒色
Fe2O3 赤褐色
ZnO 白色
HgO 黄色

※鉄が酸化したものはサビだから鉄の酸化物(FeO・Fe3O4)は基本黒色。さらに酸化が進むとFe2O3のように赤色になってくる。
※CuO(黒)を加熱するとCu2O(赤色)になる。(フェーリング反応
※MnO2はマンガン乾電池に使われている。
※Znの物質は白色系統が多い。ZnOはジンクホワイトと呼ばれ白色顔料(ベビーパウダーなど)として使われる。
※HgOは教科書や参考書に書いてあることが多いが入試にはあまり出ない。

塩化物の色

塩化物
AgCl 白色
PbCl2 白色
Ag2Cl2 白色
Hg2Cl2 白色

※塩化物は全て白色。入試頻出なのはこの4つである。

硫酸塩の色

硫酸塩
CaSO4 白色
SrSO4 白色
BaSO4 白色
PbSO4 白色

※硫酸塩は全て白色。入試頻出なのはこの4つである。

炭酸塩の色

炭酸塩
CaCO3 白色
BaCO3 白色

※炭酸塩は全て白色。入試頻出なのはこの2つである。

硫化物の色

硫化物
ZnS 白色
SnS 褐色
CdS 黄色
MnS 肉紅色

※沈殿は基本的に白色が多いが、硫化物の沈殿は基本が黒色。上記は色に特徴がある硫化物たち。
※ZnSはZnが入っているので白色になる。(Znの化合物は白色が多い)
※MnSはMnが含まれている。Mn2+の色は淡桃色だったが、先述の通りイオンに何かが加わると基本的に色が濁る(or濃くなる)ので、MnSの色は肉紅色となる。

クロム酸塩の色

クロム酸塩
BaCrO4 黄色
PbCrO4 黄色
Ag2CrO4 赤褐色

※BaCrO4、PbCrO4はCrO42-、Cr2O72-の色が黄色、赤橙色であることを意識すると覚えやすい。

ハロゲン単体の色

ハロゲン単体
F2 淡黄色
Cl2 黄緑色
Br2 赤褐色
I2 黒紫色

※常温常圧においてF2とCl2は気体、Br2は液体、I2は固体である。色と合わせて物質の状態についてもイメージしながら覚えるようにしよう。(詳しくは常温・常圧時の物質の状態まとめ(気体・液体・固体)を参照)

ハロゲン化銀の色

ハロゲン化銀
AgCl 白色
AgBr 淡黄色
AgI 黄色

※塩化物の沈殿は全て白なのでAgClは白。
※周期表上で下の元素になるにつれて色が濃くなる(白色→淡黄色→黄色)と覚えよう。

鉄のイオンの検出反応

イオン 操作 沈殿(溶液)の色
Fe2+ 鉄(Ⅱ)イオンFe2+にヘキサシアノ鉄(Ⅲ)酸カリウムK3[Fe(CN)6]を加える 濃青色↓
Fe3+ 鉄(Ⅲ)イオンFe3+にヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸カリウムK4[Fe(CN)6]を加える 濃青色↓
チオシアン酸カリウムKSCNを加える 血赤色aq

※Fe2+を含む水溶液にK3[Fe(CN)6]を加える又はFe3+を含む水溶液にK4[Fe(CN)6]を加えると濃青色の沈殿を生じる。
※Fe3+を含む水溶液にKSCNを加えると溶液が血赤色になる。(沈殿ではないことに注意)
※詳しくは鉄の単体・化合物の性質や特徴・製法・イオンの色など完全まとめ!!を参照

金属単体の色

金属単体
Cu 赤色
Au 黄色
Pb 青色

※金属の単体の色は基本的に銀白色である。
※Cuの色は銅色ではなく赤色と表現する。
※Auは当然金色だが、金色は黄色に金属光沢が加わったものとして考えて色を聞かれたら黄色と答える。
※Pbは基本的に銀白色でOKだが、他の金属と比べてやや青みを帯びている。

気体の色

気体
F2 淡黄色
Cl2 黄緑色
NO2 赤褐色
O3 淡青色

※気体の色は基本的に無色である。上記は色に特徴がある気体たち。

炎色反応の色

炎色反応の色に関しては【炎色反応】色一覧や仕組み、具体例、操作などを解説!を参照。

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