芳香族アミン【高校化学・化学基礎一問一答】

目次

はじめに

【プロ講師解説】化学のグルメでは、高校化学・化学基礎の一問一答問題を公開しています。問題一覧は【スマホで出来る】一問一答(高校化学・化学基礎)でご覧下さい。


問1

ベンゼン環にアミノ基(-NH2)が置換した化合物を【1】という。

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解答:【1】芳香族アミン

ベンゼン環にアミノ基(-NH2)が置換した化合物を芳香族アミンという。

参考:芳香族アミン(アニリン)の構造・製法・性質・反応

問2

代表的な芳香族アミンであるアニリンは、ベンゼンをスタートとして【1】【2】を介して生成される。

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解答:【1】ニトロベンゼン【2】アニリン塩酸塩(順不同)

代表的な芳香族アミンであるアニリンは、ベンゼンをスタートとしてニトロベンゼンやアニリン塩酸塩を介して生成される。

参考:芳香族アミン(アニリン)の構造・製法・性質・反応

問3

アニリンはアミノ基(-NH2)をもつため【1】性物質である。

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解答:【1】弱塩基

アニリンはアミノ基(-NH2)をもつため弱塩基性物質である。

参考:芳香族アミン(アニリン)の構造・製法・性質・反応

問4

アニリンは塩酸HClと酸塩基反応を起こし【1】を生じる。

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解答:【1】アニリン塩酸塩

アニリンは塩酸HClと酸塩基反応を起こしアニリン塩酸塩を生じる。

参考:芳香族アミン(アニリン)の構造・製法・性質・反応

問5

アニリン塩酸塩を強塩基であるNaOHと反応させると、弱塩基である【1】が遊離する。

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解答:【1】アニリン

アニリン塩酸塩を強塩基であるNaOHと反応させると、弱塩基であるアニリンが遊離する。

参考:芳香族アミン(アニリン)の構造・製法・性質・反応
参考:【弱酸・弱塩基遊離反応】原理や公式、反応式の作り方など

問6

アニリンを無水酢酸(CH3CO)2Oと反応させると【1】が生成する。【1】は白色の結晶で、かつて解熱鎮痛剤として用いられていた。しかし副作用(【2】作用)をもつため現在は使用されておらず【3】などで代用されている。

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解答:【1】アセトアニリド【2】溶血【3】アセトアミノフェン

アニリンを無水酢酸(CH3CO)2Oと反応させるとアセトアニリドが生成する。アセトアニリドは白色の結晶で、かつて解熱鎮痛剤として用いられていた。しかし副作用(溶血作用)をもつため現在はあまり使用されておらずアセトアミノフェンなどで代用されている。

参考:芳香族アミン(アニリン)の構造・製法・性質・反応

問7

アニリンに希塩酸HClと亜硝酸ナトリウムNaNO2を加えて5℃以下に保ったまま反応させると、ジアゾ基(-N+≡N)をもつ【1】が生成する。この反応をアニリンの【2】化という。

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解答:【1】塩化ベンゼンジアゾニウム【2】ジアゾ

アニリンに希塩酸HClと亜硝酸ナトリウムNaNO2を加えて5℃以下に保ったまま反応させると、ジアゾ基(-N+≡N)をもつ塩化ベンゼンジアゾニウムが生成する。この反応をアニリンのジアゾ化という。

参考:芳香族アミン(アニリン)の構造・製法・性質・反応

問8

ジアゾニウム塩は不安定であるため、5℃以上に加熱すると分解し【1】の発生とともに【2】が生成する。

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解答:【1】窒素N2【2】フェノール

ジアゾニウム塩は不安定であるため、5℃以上に加熱すると分解し窒素N2の発生とともにフェノールが生成する。

参考:芳香族アミン(アニリン)の構造・製法・性質・反応

問9

温度を5℃以下の低温に保ったまま塩化ベンゼンジアゾニウムにNaOHaqを加えて塩基性にし、(フェノール由来の)ナトリウムフェノキシドと反応させると【1】とよばれる反応が起こる。このとき生成する【2】は赤橙色をしており合成染料として用いられる。

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解答:【1】ジアゾカップリング【2】p-ヒドロキシアゾベンゼン

温度を5℃以下の低温に保ったまま塩化ベンゼンジアゾニウムにNaOHaqを加えて塩基性にし、(フェノール由来の)ナトリウムフェノキシドと反応させるとジアゾカップリングとよばれる反応が起こる。このとき生成するp-ヒドロキシアゾベンゼンは赤橙色をしており合成染料として用いられる。

参考:芳香族アミン(アニリン)の構造・製法・性質・反応

問10

アニリンにさらし粉CaCl(ClO)・H2O水溶液を加えると【1】色になる。また、アニリンにニクロム酸カリウムK2Cr2O7を加えると【2】とよばれる黒色沈殿が生じる。

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解答:【1】紫【2】アニリンブラック

アニリンにさらし粉CaCl(ClO)・H2O水溶液を加えると紫色になる。また、アニリンにニクロム酸カリウムK2Cr2O7を加えるとアニリンブラックとよばれる黒色沈殿が生じる。

参考:芳香族アミン(アニリン)の構造・製法・性質・反応

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著者情報

元講師、薬剤師、イラストレーター
数百名の中高生向け指導経験あり(過去生徒合格実績:東工大・東北大・筑波大・千葉大・岡山大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)。
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
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