【プロ講師解説】化学のグルメでは、高校化学・化学基礎の一問一答を掲載しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。一問一答コンテンツ一覧は化学のグルメ『高校化学・化学基礎一問一答コンテンツ一覧』をご覧下さい。

一問一答

問1

【】に当てはまる用語を答えよ。

立体網目状構造をもつ合成高分子を【1】という。【1】は【2】の付加縮合によって得ることができる。
【問1】解答/解説:タップで表示
解答:【1】熱硬化性樹脂【2】ホルムアルデヒド

熱硬化性樹脂は立体網目状構造をもつ合成高分子である。

熱硬化性樹脂として有名なのはフェノール樹脂や尿素樹脂、メラミン樹脂などであり、これらはいずれもホルムアルデヒドの付加縮合によって得ることができる。

※合成樹脂について詳しくは熱硬化性樹脂(フェノール樹脂・アミノ樹脂)の合成や反応・用途・付加縮合などを参照

問2

【】に当てはまる用語を答えよ。

フェノールとホルムアルデヒドを原料にして酸や塩基などの触媒を用いてつくる合成樹脂を【1】という。
【問2】解答/解説:タップで表示
解答:【1】フェノール樹脂(ベークライト)

フェノールとホルムアルデヒドを原料にして酸や塩基などの触媒を用いてつくる合成樹脂をフェノール樹脂(ベークライト)という。

フェノール樹脂は、難燃性や電気絶縁性に優れており、電気ソケットやプリント基板などに用いられる。

※合成樹脂について詳しくは熱硬化性樹脂(フェノール樹脂・アミノ樹脂)の合成や反応・用途・付加縮合などを参照

問3

【】に当てはまる用語を答えよ。

ホルムアルデヒドと尿素からできるアミノ樹脂を【1】、ホルムアルデヒドとメラミンからできるアミノ樹脂を【2】という。
【問3】解答/解説:タップで表示
解答:【1】尿素樹脂(ユリア樹脂)【2】メラミン樹脂

アミノ樹脂はホルムアルデヒドと尿素、あるいはメラミンの付加縮合によって得られる重合体である。

ホルムアルデヒドと尿素からできるアミノ樹脂を尿素樹脂(ユリア樹脂)、ホルムアルデヒドとメラミンからできるアミノ樹脂をメラミン樹脂という。

また、フェノール樹脂の場合とイメージは同じで、尿素やメラミンのアミノ基のH原子が、ホルムアルデヒドと反応し、-CH2で架橋されて立体網目状構造となる。

※合成樹脂について詳しくは熱硬化性樹脂(フェノール樹脂・アミノ樹脂)の合成や反応・用途・付加縮合などを参照

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著者プロフィール

・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター

数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

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