【プロ講師解説】化学のグルメでは、高校化学・化学基礎の一問一答を掲載しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。一問一答コンテンツ一覧は化学のグルメ『高校化学・化学基礎一問一答コンテンツ一覧』をご覧下さい。

一問一答

問1

【】に当てはまる用語を答えよ。

飽和溶液において、沈殿の一部が溶解し平衡状態になることを【1】という。

【問1】解答/解説:タップで表示
解答:【1】溶解平衡

※溶解度積に関する溶解度積(計算問題・単位・溶解度との関係・沈殿生成判定など)を参照

問2

【】に当てはまる用語を答えよ。

塩化銀AgClを水に溶解させると、一部のAgClが溶け残った水溶液ができ、溶解平衡の状態に達した。この溶解平衡の平衡定数K(AgCl)は次のように表される。
\[
\mathtt{ K(AgCl) = \frac{[【1】][【2】]}{ [AgCl(固)]}}
\] [AgCl(固)]を一定とみなし新しい定数としてKs(AgCl)を次のように定義する。
\[
\mathtt{ K_{s}(AgCl) =[【1】][【2】]}
\] このKs(AgCl)を(塩化銀の)【3】という。

【問2】解答/解説:タップで表示
解答:【1】Ag+【2】Cl【3】溶解度積(【1】・【2】は順不同)

※溶解度積に関する溶解度積(計算問題・単位・溶解度との関係・沈殿生成判定など)を参照

問3

塩化銀AgClの溶解度を求めよ。ただし、AgClの溶解度積は4.0×10-10(mol/L)2とする。
【問3】解答/解説:タップで表示
解答:2.0×10-5(mol/L)

溶けるAgClをx(mol/L)とすると、Ag+、Clの濃度はどちらもx(mol/L)となる。

したがって、次のような式を立てることができる。

\[
K_{sp}(AgCl) = [Ag^{+}][Cl^{-}]\\
\leftrightarrow 4.0×10^{-10} = x × x\\
\therefore x = 2.0×10^{-5}(mol/L)
\]

※溶解度積に関する溶解度積(計算問題・単位・溶解度との関係・沈殿生成判定など)を参照

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著者プロフィール

・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター

数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

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