【プロ講師解説】このページでは『電気泳動(原理・中性/酸性/塩基性アミノ酸の移動方向など)』について解説しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。
電気泳動とは
あるpHの水溶液でろ紙を湿らせ、真ん中にアミノ酸の混合物を含ませてろ紙の両端に電圧をかけると、アミノ酸が移動するのを確認できる。これをアミノ酸の電気泳動という。
電気泳動をした際のアミノ酸の動き
アミノ酸の種類によって電気泳動をした際の動きは異なる。
ろ紙は中性の水溶液で湿らせたものとし、酸性アミノ酸・塩基性アミノ酸・中性アミノ酸に分けて見ていく。
酸性アミノ酸
酸性アミノ酸は、中性下において、カルボキシ基の電離によりマイナスに帯電しているため、電気泳動をすると陽極側に移動する。
塩基性アミノ酸
塩基性アミノ酸は、中性下において、アミノ基がH+を受け取りプラスに帯電しているため、電気泳動をすると陰極側に移動する。
中性アミノ酸
中性アミノ酸は、中性下において、電気的に中性のため電気泳動をしても移動しない。
演習問題
問1
【】に当てはまる用語を答えよ。
あるpHの水溶液でろ紙を湿らせ、真ん中にアミノ酸の混合物を含ませてろ紙の両端に電圧をかけると、アミノ酸が移動するのを確認できる。これをアミノ酸の【1】という。
あるpHの水溶液でろ紙を湿らせ、真ん中にアミノ酸の混合物を含ませてろ紙の両端に電圧をかけると、アミノ酸が移動するのを確認できる。これをアミノ酸の【1】という。
問2
【】に当てはまる用語を答えよ。
pH6.0の水溶液で湿らせたろ紙を用いて電気泳動をすると、酸性アミノ酸はカルボキシ基が【1(プラスorマイナス)】に帯電しているため、【2(陽or陰)】極側に移動する。
pH6.0の水溶液で湿らせたろ紙を用いて電気泳動をすると、酸性アミノ酸はカルボキシ基が【1(プラスorマイナス)】に帯電しているため、【2(陽or陰)】極側に移動する。
問3
【】に当てはまる用語を答えよ。
pH6.0の水溶液で湿らせたろ紙を用いて電気泳動をすると、塩基性アミノ酸はアミノ基が【1(プラスorマイナス)】に帯電しているため、【2(陽or陰)】極側に移動する。
pH6.0の水溶液で湿らせたろ紙を用いて電気泳動をすると、塩基性アミノ酸はアミノ基が【1(プラスorマイナス)】に帯電しているため、【2(陽or陰)】極側に移動する。
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著者プロフィール
・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター
数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
著者紹介詳細
・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター
数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
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