はじめに

極性溶媒と無極性溶媒(非極性溶媒)の違いについて学校で説明される時は、なんとなく「極性溶媒は水のこと、非極性溶媒はアルコールのことだよ〜」なんて習うことが多い。しかし、それでは少し難しい問題を解く時には困ることが多い。この機会に2つの違いをきちんと理解しておこう。


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極性溶媒とは

極性溶媒とは極性をもつ分子(=極性分子)からなる溶媒のことだ。

極性溶媒の例としては、水H2OエタノールC2H5OHなどが挙げられる。

無極性溶媒とは

無極性溶媒とは極性をもたない分子(=無極性分子)からなる溶媒のことだ。

無極性溶媒の例としては、ベンゼンC6H6ヘキサンC6H14四塩化炭素CCl4などが挙げられる。


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極性溶媒・無極性溶媒に溶けやすい物質

極性溶媒には極性分子が溶けやすく、無極性溶媒には無極性分子が溶けやすい。
つまり、似た者同士はよく溶けるということだね!

覚えておけば問題ない部分ではあるが、一応理由を説明しておこう。

極性溶媒(例えば水)中に存在する分子は、極性分子であり、分子内の一部はややプラスに、一部はややマイナスに電荷が偏っている。

ここに、極性分子であるエタノールを入れると、お互いの、電荷がプラスの所とマイナスの所が引き合って緩い結合(今回はたまたま水素結合を形成する原子の組み合わせなので水素結合)が形成される。

その結果、エタノール分子が水分子に囲まれて他のエタノール分子と引き離されることになるので、いわゆる“水和した(=溶けた)”状態になるんだ。

ちなみに、水和した極性分子のことを水和分子ということも知っておこう。

極性溶媒とイオン結晶

イオン結晶とは、陽イオンと陰イオンにより形成されている結晶のことである。
イオン結晶として最も有名なのは、おそらく塩化ナトリウムNaClだろう。従って、ここではNaClを例に説明していく。

NaClは水の中で次のように電離している。

NaCl → Na++Cl

電離の結果できたNa+とClの周りには、それぞれ水分子のδ-のところとδ+のところが近づいてくる。

結果的に、イオンが水分子に取り囲まれ、他のイオンと引き離される。(=水和=溶解)

ちなみに、水和したイオンのことを水和イオンということも知っておこう。


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演習問題

問1

極性をもつ分子(=極性分子)からなる溶媒を何というか。

【問1】解答/解説:タップで表示

問2

問1で答えた溶媒の具体例を2つ挙げなさい。

【問2】解答/解説:タップで表示

問3

極性をもたない分子(=無極性分子)からなる溶媒を何というか。

【問3】解答/解説:タップで表示

問4

問3で答えた溶媒の具体例を2つ挙げなさい。

【問4】解答/解説:タップで表示

問5

分子やイオンが水分子に取り囲まれ、“溶ける”ことを何というか。

【問5】解答/解説:タップで表示

問6

水和した分子のことを何というか。

【問6】解答/解説:タップで表示

問7

水和したイオンのことを何というか。

【問7】解答/解説:タップで表示

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