セッケン【高校化学・化学基礎一問一答】

目次

はじめに

【プロ講師解説】化学のグルメでは、高校化学・化学基礎の一問一答問題を公開しています。問題一覧は【スマホで出来る】一問一答(高校化学・化学基礎)でご覧下さい。


問1

高級脂肪酸のナトリウム塩を【1】という。【1】【2(親油 or 親水)】性の長い鎖状の炭化水素基の部分と、【3(親油 or 親水)】性のカルボキシ基のNa塩の部分からできている。

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解答:【1】セッケン【2】親油【3】親水

高級脂肪酸のナトリウム塩をセッケンという。セッケンは親油性の長い鎖状の炭化水素基の部分と、親水性のカルボキシ基のNa塩の部分からできている。

参考:セッケンと合成洗剤(違い・構造・製法・性質・欠点など)

問2

セッケンのように親油性の部分と親水性の部分を併せもつ物質を【1】性の物質という。

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解答:【1】両親媒

セッケンのように親油性の部分と親水性の部分を併せもつ物質を両親媒性の物質という。

参考:セッケンと合成洗剤(違い・構造・製法・性質・欠点など)

問3

セッケン水中では、セッケン粒子が多数会合して【1】とよばれる集合体を作り、水中に分散する。【1】はコロイド粒子の大きさをもつため【2】ともよばれ、光を散乱して水溶液はやや【3】く濁っている。このとき、セッケン粒子は【4(親油 or 親水)】性の部分を水中に向けて会合している。

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解答:【1】ミセル【2】ミセルコロイド【3】白【4】親水

セッケン水中では、セッケン粒子が多数会合してミセルとよばれる集合体を作り、水中に分散する。ミセルはコロイド粒子の大きさをもつためミセルコロイドともよばれ、光を散乱して水溶液はやや白く濁っている。このとき、セッケン粒子は親水性の部分を水中に向けて会合している。

参考:セッケンと合成洗剤(違い・構造・製法・性質・欠点など)

問4

親水基と疎水基の両方をもつ物質は水分子同士の水素結合を切断し、水の表面張力を【1(増加 or 低下)】させる。この作用を【2】といい、【2】を示す物質を【3】という。

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解答:【1】低下【2】界面活性作用【3】界面活性剤

親水基と疎水基の両方をもつ物質は水分子同士の水素結合を切断し、水の表面張力を低下させる。この作用を界面活性作用といい、界面活性作用を示す物質を界面活性剤という。

参考:セッケンと合成洗剤(違い・構造・製法・性質・欠点など)

問5

セッケン水の表面で、セッケン粒子は【1(親水 or 疎水)】基を水側に、【2(親水 or 疎水)】基を空気側に向けている。

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解答:【1】親水【2】疎水

セッケン水の表面で、セッケン粒子は親水基を水側に、疎水基を空気側に向けている。

参考:セッケンと合成洗剤(違い・構造・製法・性質・欠点など)

問6

セッケンは水に溶けにくい油などの汚れを【1(親水 or 疎水)】基の集中したミセルの内側に取り込んで水中に分散させる。これを【2】作用という。このときできるコロイド粒子は、セッケンのみの状態よりも大きいため、光を多く散乱して溶液全体が白く濁ったようになる。この溶液を【3】という。

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解答:【1】疎水【2】乳化【3】乳濁液

セッケンは水に溶けにくい油などの汚れを疎水基の集中したミセルの内側に取り込んで水中に分散させる。これを乳化作用という。このようにしてできたコロイド粒子は、セッケンのみの状態よりも大きいため、光をより多く散乱して溶液全体が白く濁ったようになる。この溶液を乳濁液という。

参考:セッケンと合成洗剤(違い・構造・製法・性質・欠点など)

問7

セッケンは弱酸と強塩基からなる塩のため、水中で加水分解して【1】性を示す。

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解答:【1】弱塩基

セッケンは弱酸と強塩基からなる塩のため、水中で加水分解して弱塩基性を示す。

参考:セッケンと合成洗剤(違い・構造・製法・性質・欠点など)
参考:【塩の加水分解】塩の液性が酸性・塩基性になる理由

問8

硬水中ではセッケンの洗浄作用が【1(増加 or 低下)】する。

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解答:【1】低下

硬水中ではセッケンの洗浄作用が低下する。

参考:セッケンと合成洗剤(違い・構造・製法・性質・欠点など)

問9

強酸であるスルホン酸のナトリウム塩を【1】という。強酸と強塩基からなる塩のため、その水溶液は【2】性を示す。

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解答:【1】合成洗剤【2】中

強酸であるスルホン酸のナトリウム塩を合成洗剤という。強酸と強塩基からなる塩のため、その水溶液は中性を示す。

参考:セッケンと合成洗剤(違い・構造・製法・性質・欠点など)
参考:【塩の加水分解】塩の液性が酸性・塩基性になる理由

問10

セッケンと合成洗剤のうち、硬水と反応するのは【1】である。

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解答:【1】セッケン

セッケンと合成洗剤のうち、硬水と反応するのはセッケンである。

参考:セッケンと合成洗剤(違い・構造・製法・性質・欠点など)

問11

セッケンと合成洗剤のうち、生分解性が低いため水質汚染の原因になりやすいのは【1】である。

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解答:【1】合成洗剤

セッケンと合成洗剤のうち、生分解性が低いため水質汚染の原因になりやすいのは合成洗剤である。

参考:セッケンと合成洗剤(違い・構造・製法・性質・欠点など)

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著者情報

元講師、薬剤師、イラストレーター
数百名の中高生向け指導経験あり(過去生徒合格実績:東工大・東北大・筑波大・千葉大・岡山大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)。
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
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