元素分析【高校化学・化学基礎一問一答】

目次

はじめに

【プロ講師解説】化学のグルメでは、高校化学・化学基礎の一問一答問題を公開しています。問題一覧は【スマホで出来る】一問一答(高校化学・化学基礎)でご覧下さい。


問1

化合物中の元素の組成を調べて、組成式を決定する操作を【1】という。

解答/解説:タップで表示

解答:【1】元素分析

化合物中の元素の組成を調べて、組成式を決定する操作を元素分析という。

参考:元素分析(装置の原理・計算問題の解法など)

問2

【1】剤であるCuOは、試料の不完全燃焼を防ぐために用いられる。

解答/解説:タップで表示

解答:【1】酸化

酸化剤であるCuOは、試料の不完全燃焼を防ぐために用いられる。

参考:元素分析(装置の原理・計算問題の解法など)

問3

塩化カルシウムCaCl2【1(酸 or 塩基 or 中)】性の乾燥剤であり【2】のみを吸収する。

解答/解説:タップで表示

解答:【1】中【2】水H2O

塩化カルシウムCaCl2は中性の乾燥剤であり水H2Oのみを吸収する。

参考:【乾燥剤】酸性・中性・塩基性の乾燥剤一覧や分類・仕組みなど
参考:元素分析(装置の原理・計算問題の解法など)

問4

ソーダ石灰(NaOH+CaO)は【1(酸 or 塩基 or 中)】性の乾燥剤なので、酸性気体である【2】が吸収される。

解答/解説:タップで表示

解答:【1】塩基【2】二酸化炭素CO2

ソーダ石灰(NaOH+CaO)は塩基性の乾燥剤なので、酸性気体である二酸化炭素CO2が吸収される。

参考:元素分析(装置の原理・計算問題の解法など)

問5

炭素、水素、酸素よりなる有機化合物4.88mgを完全燃焼させ、元素分析を行った。その結果、燃焼した気体が通過した後の塩化カルシウムを詰めた吸収管の重量は3.60mg増え、ソーダ石灰を詰めた吸収管の重量は14.08mg増えた。この有機化合物の組成式を求めよ。

解答/解説:タップで表示

解答:C8H10O

\[ \begin{align} & \mathrm{C:H:O} \\
&\mathrm{=\frac{ 14.08×\frac{ 12 }{ 44 } }{ 12 } : \frac{ 3.60×\frac{ 2 }{ 18 } }{ 1 } : \frac{ 4.88-(14.08×\frac{ 12 }{ 44 }+3.60×\frac{ 2 }{ 18 }) }{ 16 }} \\
&\mathrm{=0.32:0.4:0.04} \\
&\mathrm{=8:10:1} \end{align} \]

参考:元素分析(装置の原理・計算問題の解法など)

問6

ある有機化合物10mgを完全燃焼させたところ、二酸化炭素23.3mg、水12.2mgが得られ、残りは酸素であった。この有機化合物の組成式を求めよ。

解答/解説:タップで表示

解答:C4H10O

\[ \begin{align} & \mathrm{C:H:O} \\
&\mathrm{=\frac{ 23.3×\frac{ 12 }{ 44 } }{ 12 } : \frac{ 12.2×\frac{ 2 }{ 18 } }{ 1 } : \frac{ 10-(23.3×\frac{ 12 }{ 44 }+12.2×\frac{ 2 }{ 18 }) }{ 16 } }\\
&\mathrm{≒0.53:1.35:0.14} \\
&\mathrm{≒4:10:1} \end{align} \]

参考:元素分析(装置の原理・計算問題の解法など)

問7

炭素、水素、酸素、窒素からなる有機化合物がある。元素分析値は炭素45.6%、水素8.8%、窒素13.6%である。この有機化合物の組成式を求めよ。

解答/解説:タップで表示

解答:C4H9NO2

\[ \begin{align} & \mathrm{C:H:N:O} \\
&\mathrm{=\frac{ 45.6 }{ 12 } : \frac{ 8.8 }{ 1 } : \frac{ 13.6 }{ 14 } : \frac{ 100-(45.6+8.8+13.6) }{ 16 } }\\
&\mathrm{≒3.8:8.8:0.97:2} \\
&\mathrm{≒4:9:1:2} \end{align} \]

参考:元素分析(装置の原理・計算問題の解法など)

【新課程対応】化学の計算ドリル大好評発売中!

高校化学・化学基礎の計算問題が苦手な人に向けた計算ドリルを発売しました。豊富な問題数で、入試頻出の計算問題の解き方を身につけることができます。

【新課程対応】無機化学ドリル発売中!

無機化学の知識を総ざらいできるオリジナル問題集ができました。解答・解説編には入試頻出事項が一通りまとめられており、まとめノート/参考書としての役割も果たします。

【新課程対応】有機化学ドリル発売中!

有機化学に関する入試頻出事項を演習することのできるオリジナル問題集が紙の本になりました。暗記項目だけではなく、計算問題や思考力が問われる問題についても触れています。

著者情報

元講師、薬剤師、イラストレーター
数百名の中高生向け指導経験あり(過去生徒合格実績:東工大・東北大・筑波大・千葉大・岡山大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)。
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
気に入ったらシェアしてね!
目次