【プロ講師解説】化学のグルメでは、高校化学・化学基礎の一問一答を掲載しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。一問一答コンテンツ一覧は化学のグルメ『高校化学・化学基礎一問一答コンテンツ一覧』をご覧下さい。

一問一答

問1

【】に当てはまる用語を答えよ。

【1】は溶けている物質、【2】は溶質を溶かしている液体、【3】は溶媒と溶質を合わせたものである。

【問1】解答/解説:タップで表示
解答:【1】溶質【2】溶媒【3】溶液

※溶質・溶媒・溶液について詳しくは溶質・溶媒・溶液の違いを参照

問2

【】に当てはまる用語を答えよ。

塩化ナトリウムのように水溶液中で電離する物質を【1】、糖類のように電離しない物質を【2】という。

【問2】解答/解説:タップで表示
解答:【1】電解質【2】非電解質

塩化ナトリウムのように水溶液中で電離する物質を電解質、糖類のように電離しない物質を非電解質という。

問3

【】に当てはまる用語を答えよ。

塩化ナトリウム水溶液中で、ナトリウムイオンNa+は水分子の【1】の電荷を帯びた【2】原子に囲まれている。また、塩化物イオンClは水分子の【3】の電荷を帯びた【4】原子に囲まれている。このように、水分子によって溶質のイオンが囲まれることを【5】という。

【問3】解答/解説:タップで表示
解答:【1】負【2】酸素【3】正【4】水素【5】水和

水和とは、水分子が溶質の分子やイオンと強く引き合うことである。

例)塩化ナトリウムNaCl

水和しているイオンを水和イオン、水和している分子を水和分子という。

※水和について詳しくは【図解】水和・水和物(定義・例・原理・仕組みなど)を参照

問4

【】に当てはまる用語を答えよ。

エタノールが電離しないのにも関わらず水によく溶けるのは、ヒドロキシ基の部分に水がくっつきやすいからである。このように水と親和性のある官能基を【1】という。対して、エチル基のように水と親和性の低い官能基を【2】という。

【問4】解答/解説:タップで表示
解答:【1】親水基【2】疎水基(親油基)

極性溶媒(例えば水)中に存在する分子は極性分子であり、分子内の一部はややプラスに、一部はややマイナスに電荷が偏っている。

ここに、極性分子であるエタノールを入れると、お互いの電荷がプラスの所とマイナスの所が引き合って、緩い結合(今回は水素結合を形成する原子の組み合わせなので水素結合)が形成される。

その結果、エタノール分子が水分子に囲まれて他のエタノール分子と引き離されることになるので、いわゆる“水和した(=溶けた)”状態になる。

ちなみに、水和した極性分子は水和分子と呼ばれる。

問5

【】に当てはまる用語を答えよ。

極性をもつ分子(=極性分子)からなる溶媒を【1】、極性をもたない分子(=無極性分子)からなる溶媒を【2】という。

【問5】解答/解説:タップで表示
解答:【1】極性溶媒【2】無極性溶媒

極性溶媒
極性溶媒とは極性をもつ分子(=極性分子)からなる溶媒である。

極性溶媒の例としては、水H2OやエタノールC2H5OHなどが挙げられる。

無極性溶媒
無極性溶媒とは極性をもたない分子(=無極性分子)からなる溶媒である。

無極性溶媒の例としては、ベンゼンC6H6やヘキサンC6H14、四塩化炭素CCl4などが挙げられる。

※極性溶媒・無極性溶媒について詳しくは極性溶媒と無極性溶媒を参照

問6

【】に当てはまる用語を答えよ。

極性溶媒には【1】分子が溶けやすく、無極性溶媒には【2】分子が溶けやすい。

【問6】解答/解説:タップで表示
解答:【1】極性【2】無極性

極性溶媒

極性分子が溶けやすい

無極性溶媒

無極性分子が溶けやすい

Point!

極性溶媒には極性分子が溶けやすく、無極性溶媒には無極性分子が溶けやすい。つまり、似た者同士はよく溶ける。

※極性溶媒・無極性溶媒について詳しくは極性溶媒と無極性溶媒を参照

関連:計算ドリル、作りました。

化学のグルメオリジナル計算問題集「理論化学ドリルシリーズ」を作成しました!

モル計算や濃度計算、反応速度計算など入試頻出の計算問題を一通りマスターできるシリーズとなっています。詳細は【公式】理論化学ドリルシリーズにて!


著者プロフィール

・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター

数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

著者紹介詳細