【プロ講師解説】化学のグルメでは、高校化学・化学基礎の一問一答を掲載しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。一問一答コンテンツ一覧は化学のグルメ『高校化学・化学基礎一問一答コンテンツ一覧』をご覧下さい。

一問一答

問1

【】に当てはまる用語を答えよ。

反応速度に影響を与える要因は主に【1】・【2】・【3】の3つである。

【問1】解答/解説:タップで表示
解答:【1】濃度【2】温度【3】触媒(順不同)

反応速度に影響を与える要因は主に『濃度/温度/触媒』の3つである。

※反応速度が変化する要因について詳しくは反応速度が変化する要因を参照

問2

【】に当てはまる用語を答えよ。

化学反応が起こるには、分子同士が衝突する必要がある。濃度を【1(大きor小さ)】くすると分子同士の衝突回数が増えるので、反応速度も大きくなる。

【問2】解答/解説:タップで表示
解答:【1】大き
濃度を大きくする
→分子同士の衝突回数が増える
→反応速度増加
Point!

化学反応が起こるには、分子同士が衝突する必要がある。
濃度を大きくすると分子同士の衝突回数が増えるので、反応速度も大きくなる。

※反応速度が変化する要因について詳しくは反応速度が変化する要因を参照

問3

【】に当てはまる用語を答えよ。

温度が上昇することで、【1】の大きな分子の割合が増加する。これは【2】以上のエネルギーをもつ分子の割合が増加すると考えることができるので、温度が上昇すると反応速度は大きくなる。

【問3】解答/解説:タップで表示
解答:【1】運動エネルギー【2】活性化エネルギー
温度を大きくする
→ 運動エネルギーの大きな分子(活性化エネルギー以上のエネルギーをもつ分子)が増える
→ 反応速度増加
Point!

温度が上昇することで、運動エネルギーの大きな分子の割合が増加する。
これは、「活性化エネルギー以上のエネルギーをもつ分子の割合が増加する」と考えることができるので、温度が上昇すると反応速度は大きくなる。


※活性化エネルギーについて詳しくは活性化エネルギーと反応熱を参照

※反応速度が変化する要因について詳しくは反応速度が変化する要因を参照

問4

【】に当てはまる用語を答えよ。

触媒を加えると、【1】が低下する。【1】は「反応が進行するためにはこれ以上のエネルギーにならなくては」というエネルギーなので、これが低下すると反応が簡単に進行することになり、反応速度は増加する。また、触媒を加えても【2】は変わらない。

【問4】解答/解説:タップで表示
解答:【1】活性化エネルギー【2】反応熱
触媒を加える
→ 活性化エネルギーdown
→ 反応速度増加
Point!

触媒を加えると、活性化エネルギーが低下する。

活性化エネルギーは、「反応が進行するためにはこれ以上のエネルギーにならなくては」というエネルギーなので、これが低下すると反応が簡単に進行することになる。
したがって、触媒を加えて活性化エネルギーが低下すると、反応速度は増加する。

また、触媒を加えても「反応熱」は変わらない。

これは、(反応熱=反応物と生成物のエネルギー差なので)反応物と生成物のエネルギーが変化していないことを考えると当然である。

※反応速度が変化する要因について詳しくは反応速度が変化する要因を参照
※活性化エネルギーについて詳しくは活性化エネルギーと反応熱を参照

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著者プロフィール

・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター

数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

著者紹介詳細