【プロ講師解説】化学のグルメでは、高校化学・化学基礎の一問一答を掲載しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。一問一答コンテンツ一覧は化学のグルメ『高校化学・化学基礎一問一答コンテンツ一覧』をご覧下さい。

一問一答

問1

【】に当てはまる用語を答えよ。

【1(金属or非金属)】元素同士が互いのもつ不対電子を出し合って共有電子対をつくることによってできる結合を【2】という。

【問1】解答/解説:タップで表示
解答:【1】非金属【2】共有結合

非金属元素と非金属元素の間に形成される結合を共有結合という。

どんな結合も不対電子の共有で始まる。上の例の場合、Cl原子同士が同じ力で引っ張り合うため、電子対がどちらかに偏ることはない。
また、Cl原子は非金属元素で電気陰性度が大きく、互いに電子対を譲らない。したがって、電子対は2つのCl原子間で共有することになる。
その結果、2つのCl原子はともに最外殻がオクテットになり、安定する。
ちなみに、電気陰性度の大きい原子同士がどちらも電子対を譲らないため、共有結合は非常に強い結合である。

※共有結合について詳しくは共有結合(例・イオン結合や配位結合との違いなど)を参照

問2

【】に当てはまる用語を答えよ。

共有結合のうち、不対電子を1コずつ出し合ってできたものを【1】結合、2コずつ出し合ってできたものを【2】結合、3コずつ出してできたものを【3】結合という。

【問2】解答/解説:タップで表示
解答:【1】単【2】二重【3】三重

塩素Cl2のように共有電子対1組による共有結合を単結合、酸素O2のように共有電子対2組による共有結合を二重結合、窒素N2のように3組による共有結合を三重結合という。

※共有結合について詳しくは共有結合(例・イオン結合や配位結合との違いなど)を参照

問3

【】に当てはまる用語を答えよ。

共有結合をするときは、(一部の例外を除き)各原子の電子配置が【1】の電子配置と同じになるようにしなければならない。つまり、共有電子対がつくられたとき、その結合に関与する全ての原子の最外殻電子は【2】コか【3】コとなる。

【問3】解答/解説:タップで表示
解答:【1】希ガス【2】2【3】8(【2】・【3】は順不同)

※共有結合について詳しくは共有結合(例・イオン結合や配位結合との違いなど)を参照
※希ガスの電子配置について詳しくは希ガスの電子配置が安定な理由を参照

問4

【】に当てはまる用語を答えよ。

構造式中の共有結合は”線”を使って表すことができ、この線のことを【1】という。

【問4】解答/解説:タップで表示
解答:【1】価標

共有電子対1組を1本の線で表したものを価標、価標を用いて表した式を構造式という。
ちなみに、1つの原子から出る価標の数はその原子の不対電子の数と一致する。(これが原子価:原子価について詳しくは原子価(一覧・価標・不対電子との関係など)を参照)

※価標について詳しくは共有結合(例・イオン結合や配位結合との違いなど)を参照
※原子価について詳しくは原子価(一覧・価標・不対電子との関係など)を参照

問5

【】に当てはまる用語を答えよ。

ある元素の原子1コが水素H原子との間に何個の共有結合を作るかを表した数を【1】という。

【問5】解答/解説:タップで表示
解答:【1】原子価

原子価とは、ある元素の原子1個が水素原子との間に何個の共有結合を作るかを表した数である。

※原子価について詳しくは原子価(一覧・価標・不対電子との関係など)を参照
※共有結合について詳しくは共有結合(例・イオン結合や配位結合との違いなど)を参照

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著者プロフィール

・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター

数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

著者紹介詳細