【プロ講師解説】化学のグルメでは、高校化学・化学基礎の一問一答を掲載しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。一問一答コンテンツ一覧は化学のグルメ『高校化学・化学基礎一問一答コンテンツ一覧』をご覧下さい。

一問一答

問1

【】に当てはまる用語を答えよ。

一般式CnH2nで表される、炭素炭素二重結合(C=C)を1つもつ鎖式不飽和炭化水素を【1】という。

【問1】解答/解説:タップで表示
解答:【1】アルケン

アルケンとは、一般式CnH2nで表される、炭素炭素二重結合(C=C)を1つもつ鎖式不飽和炭化水素である。

アルケンは「アルカンからHが2つとれて二重結合を形成したもの」と考えることができる。

アルカンからHを2つ取るわけだから一般式がアルカンのCnH2n+2からHを2つ少なくしたCnH2nになるのも理解できるはず。

※アルカンについて詳しくはアルカン(一般式の作り方・一覧・命名法・製法・性質・置換反応など)を参照
※アルケンについて詳しくはアルケン(一般式の作り方・一覧・命名法・製法・付加反応など)を参照

問2

【】に当てはまる用語を答えよ。

n 分子式 一般名 慣用名
2 C2H4 エテン 【1】
3 C3H6 プロペン 【2】
4 C4H8 【3】 なし
5 C5H10 【4】 なし
6 C6H12 【5】 なし
【問2】解答/解説:タップで表示
解答:以下参照
n 分子式 一般名 慣用名
2 C2H4 エテン エチレン
3 C3H6 プロペン プロピレン
4 C4H8 ブテン なし
5 C5H10 ペンテン なし
6 C6H12 ヘキセン なし

※アルケンについて詳しくはアルケン(一般式の作り方・一覧・命名法・製法・付加反応など)を参照

問3

【】に当てはまる用語を答えよ。

アルケンは【1】を脱水することで作られる。

【問3】解答/解説:タップで表示
解答:【1】アルコール

アルケンは主に、アルコールを脱水することで作られる。
例として「エタノールの脱水によるエチレンの生成反応」を確認しよう。

※アルケンについて詳しくはアルケン(一般式の作り方・一覧・命名法・製法・付加反応など)を参照

問4

【】に当てはまる用語を答えよ。

アルケンの二重結合のうち片方が切れ他の原子(団)が結合する反応を【1】という。

【問4】解答/解説:タップで表示
解答:【1】付加反応

※アルケンの付加反応について詳しくはアルケン(一般式の作り方・一覧・命名法・製法・付加反応など)を参照

問5

【】に当てはまる用語を答えよ。

プロピレンに水H2Oが付加するとき、主生成物となるのは【1】である。

【問5】解答/解説:タップで表示
解答:【1】2-プロパノール

マルコフニコフ則というルールによって、既にHが多く付いている方の炭素にHが、Hが少ない方の炭素にOHが付く。

※マルコフニコフ則について詳しくは【マルコフニコフ則】反応の原理を大学レベルまで踏み込んで解説を参照

問6

【】に当てはまる用語を答えよ。

アルケンは複数の分子が連続して付加反応を繰り返し、分子量の大きな”高分子”となることがある。この反応を【1】という。【1】した物質は名前の先頭に【2】がつくことが多い。

【問6】解答/解説:タップで表示
解答:【1】付加重合【2】ポリ

アルカンは複数の分子が連続して付加反応を繰り返し、分子量の大きな“高分子”となることがある。
この反応を付加重合という。

二重結合のうち一本を切って、それぞれが外側と結合を作っている。
nというのは[]内のものが大量にあることを示しており、この状態になった化合物の名称には“ポリ”を付けることが多い。

※付加重合について詳しくは付加重合・共重合(ビニル系・ビニリデン系・テフロン・天然ゴムなど)を参照
※アルケンの付加重合について詳しくはアルケン(一般式の作り方・一覧・命名法・製法・付加反応など)を参照

関連:計算ドリル、作りました。

化学のグルメオリジナル計算問題集「理論化学ドリルシリーズ」を作成しました!

モル計算や濃度計算、反応速度計算など入試頻出の計算問題を一通りマスターできるシリーズとなっています。詳細は【公式】理論化学ドリルシリーズにて!


著者プロフィール

・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター

数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

著者紹介詳細