【プロ講師解説】化学のグルメでは、高校化学・化学基礎の一問一答を掲載しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。一問一答コンテンツ一覧は化学のグルメ『高校化学・化学基礎一問一答コンテンツ一覧』をご覧下さい。

一問一答

問1

【】に当てはまる用語を答えよ。

鉄の単体は水素H2よりもイオン化傾向が【1(大きor小さ)】く、希酸(塩酸や希硫酸など)と反応して【2】を発生する。

【問1】解答/解説:タップで表示
解答:【1】大き【2】水素H2

鉄の単体は、水素H2よりもイオン化傾向が大きく、希酸(塩酸や希硫酸など)と反応してH2を発生する。

※イオン化傾向について詳しくはイオン化傾向(覚え方・定義・金属板の反応のしやすさ)を参照
※鉄について詳しくは鉄の単体・化合物の性質や特徴・製法・イオンの色などを参照

問2

【】に当てはまる用語を答えよ。

鉄の単体は、濃硝酸HNO3と反応して【1】を形成する。

【問2】解答/解説:タップで表示
解答:【1】不動態

鉄の単体は、濃硝酸NHO3と反応して不動態を形成する。

ちなみに、鉄の他にもニッケルNi・アルミニウムAl・クロムCr・コバルトCoなどの金属も不動態を形成する。

※不動態について詳しくは不動態(覚え方・ゴロ・原理など)を参照

問3

【】に当てはまる用語を答えよ。

鉄の酸化物のうち、【1】は鉄の単体が燃えたり錆びたりすると生じる赤褐色の酸化物で、一般的に”赤さび”と呼ばれる。また、【2】はアンモニアの工業的製法である【3】の触媒として用いられ、色が黒いため一般に”黒さび”と呼ばれる。

【問3】解答/解説:タップで表示
解答:【1】酸化鉄(Ⅲ)Fe2O3【2】四酸化三鉄Fe3O4【3】ハーバー・ボッシュ法

鉄の酸化物には酸化鉄(Ⅱ)FeO四酸化三鉄Fe3O4酸化鉄(Ⅲ)Fe2O3の3種類が存在する。

鉄が酸化したものはサビなので、鉄の酸化物(FeO・Fe3O4)は基本黒色(黒サビと呼ばれる)。
さらに酸化が進むとFe2O3のように赤色になってくる(赤サビと呼ばれる)。

また、Fe3O4はアンモニアの工業的製法であるハーバー法(ハーバー・ボッシュ法)の触媒として用いられる。

※ハーバー法(ハーバー・ボッシュ法)について詳しくはハーバー法(ハーバー・ボッシュ法)の原理・反応式・高温高圧下の理由などを参照
※鉄について詳しくは鉄の単体・化合物の性質や特徴・製法・イオンの色などを参照

問4

【】に当てはまる用語を答えよ。

鉄は【1】(主成分:Fe2O3)・コークスC・石灰石CaCO3を原料にして作られる。

【問4】解答/解説:タップで表示
解答:【1】鉄鉱石

鉄は、鉄鉱石(主成分:Fe2O3)・コークスC・石灰石CaCO3を原料にして作られる。

※鉄の製法について詳しくは鉄の工業的製法(手順・反応式・銑鉄・スラグ・鋼など)を参照

問5

【】に当てはまる用語を答えよ。

鉄(Fe)の表面を亜鉛(Zn)で覆ったものを【1】という。

【問5】解答/解説:タップで表示
解答:【1】トタン

※ブリキとトタンについて詳しくは【鉄メッキ】ブリキとトタン(違い・イオン化傾向に基づく錆びやすさの理由など)を参照

問6

【】に当てはまる用語を答えよ。

鉄(Fe)の表面をスズ(Sn)で覆ったものを【1】という。

【問6】解答/解説:タップで表示
解答:【1】ブリキ

※ブリキとトタンについて詳しくは【鉄メッキ】ブリキとトタン(違い・イオン化傾向に基づく錆びやすさの理由など)を参照

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著者プロフィール

・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター

数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

著者紹介詳細