【プロ講師解説】化学のグルメでは、高校化学・化学基礎の一問一答を掲載しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。一問一答コンテンツ一覧は化学のグルメ『高校化学・化学基礎一問一答コンテンツ一覧』をご覧下さい。

一問一答

問1

【】に当てはまる用語を答えよ。

同じ原子同士の共有結合では、共有電子対は両原子の真ん中に存在している。一方、異なる原子同士の共有結合では、共有電子対は【1】の大きい原子の方に偏って存在している。このような結合内での電荷の偏りを【2】といい、分子内に【2】がある分子を【3】、【2】がない分子を【4】という。

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解答:【1】電気陰性度【2】極性【3】極性分子【4】無極性分子

※電気陰性度について詳しくは電気陰性度(表・覚え方・一覧・電子親和力との関係など)を参照
※極性について詳しくは極性(分子の形との関係・見分け方・例・打ち消しなど)を参照

問2

【】に当てはまる用語を答えよ。

二酸化炭素の「C」と「O」の電気陰性度には差があるため、2原子間で【1】が生じる。しかし、二酸化炭素の分子中にC=O結合は【2】つあり、同じ結合が左右対称に存在するため電気的な偏りが左右で打ち消される。その結果、CとOの間に【1】が生じるものの、分子全体では【3】ということになる。また、Cにくっついている2つのOは左右対称であるため、1つのCと2つのOは全て一直線上に並ぶ。したがって、二酸化炭素分子の形は【4】形となる。

【問2】解答/解説:タップで表示
解答:【1】極性【2】2【3】無極性【4】直線

※極性について詳しくは極性(分子の形との関係・見分け方・例・打ち消しなど)を参照

問3

【】に当てはまる用語を答えよ。

水の酸素原子には2組の【1】が存在する。【1】を形成している電子は「(共有結合に使われている電子に比べて)かなり広範囲を動き回る」という性質をもつ。それ故、非共有電子対によってO-H結合が押されて曲がった形(=【2】形)になる。また、水にはHとOの結合が2つあるものの、【2】形であり、その2つが直線上に並んでいるわけではないので電荷の偏りが打ち消されずに【3】分子となる。

【問3】解答/解説:タップで表示
解答:【1】非共有電子対【2】折れ線【3】極性

※極性について詳しくは極性(分子の形との関係・見分け方・例・打ち消しなど)を参照

問4

【】に当てはまる用語を答えよ。

メタンは1つの炭素原子に【1】つの水素原子が結合してできている。

点線はHが奥にいっていて、太い線はHが手前に飛び出ていることを示している。この形は【2】形といい、Cから4方向均等にHが出ている状態である。CとHは電気陰性度が異なるので、当然【3】が生じているが、4つの方向に均等に結合があるため【3】は打ち消され、分子全体としては【4】となる。

【問4】解答/解説:タップで表示
解答:【1】4【2】正四面体【3】極性【4】無極性

※極性について詳しくは極性(分子の形との関係・見分け方・例・打ち消しなど)を参照

問5

【】に当てはまる用語を答えよ。

アンモニアは、1つのN原子に【1】つのH原子が結合している。メタン同様、3つの原子が3方向均等に出ていれば【2】は打ち消されるが、アンモニアはそのようにはなっていない。つまり、アンモニアには【3】が1つ存在するため、N-H結合が全体的に下方向に押され、【2】が打ち消されることはない。結果として、アンモニア分子の形は【4】形となる。

【問5】解答/解説:タップで表示
解答:【1】3【2】極性【3】非共有電子対【4】三角錐

※極性について詳しくは極性(分子の形との関係・見分け方・例・打ち消しなど)を参照

問6

【】に当てはまる用語を答えよ。

極性
塩化水素 【1(ありorなし)】 【2】
二酸化炭素 【3(ありorなし)】 【4】
【5(ありorなし)】 【6】
メタン 【7(ありorなし)】 【8】
アンモニア 【9(ありorなし)】 【10】
【問6】解答/解説:タップで表示
解答:【1】あり【2】直線形【3】なし【4】直線形【5】あり【6】折れ線形【7】なし【8】正四面体形【9】あり【10】三角錐形
極性
塩化水素 あり 直線形
二酸化炭素 なし 直線形
あり 折れ線形
メタン なし 正四面体形
アンモニア あり 三角錐形

※極性について詳しくは極性(分子の形との関係・見分け方・例・打ち消しなど)を参照

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著者プロフィール

・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター

数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

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