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過酸化水素の半反応式の作り方
はじめに
【プロ講師解説】このページでは『過酸化水素の半反応式の作り方』について解説しています。
半反応式の作り方
- 半反応式は次の5STEPで作成する。
●STEP1
酸化剤(還元剤)が「何から何になるのか」を書く。
●STEP2
両辺について、OとH以外の原子の数を合わせる。
●STEP3
両辺について、O原子の数をH2Oを用いて合わせる。
●STEP4
両辺について、H原子の数をH+を用いて合わせる。
●STEP5
両辺について、電荷をeーを用いて合わせる。
過酸化水素の半反応式の作り方(酸化剤の場合)
- 過酸化水素H2O2が酸化剤としてはたらく場合の半反応式の作り方について、上の5STEPを用いて解説する。
まずは、酸化剤(還元剤)が「何から何になるのか」を書く。
\[ \mathrm{H_{2}O_{2} → H_{2}O} \]
ここは、暗記しておかなければいけない箇所である。まだ覚えていない場合は次のページを参照のこと。
参考:半反応式一覧
次に、両辺について、OとH以外の原子の数を合わせる。
\[ \mathrm{H_{2}O_{2} → H_{2}O} \]
今回は、HとO以外の原子が存在しないので特に何もしない。
次に、両辺について、O原子の数をH2Oを用いて合わせる。
\[ \mathrm{H_{2}O_{2} → 2H_{2}O} \]
次に、両辺について、H原子の数をH+を用いて合わせる。
\[ \mathrm{H_{2}O_{2} + 2H^{+} → 2H_{2}O} \]
最後に、両辺について、電荷をeーを用いて合わせる。
\[ \mathrm{H_{2}O_{2} + 2H^{+} + 2e^{-} → 2H_{2}O} \]
過酸化水素の半反応式の作り方(還元剤の場合)
- 過酸化水素H2O2が還元剤としてはたらく場合の半反応式の作り方について、上の5STEPを用いて解説する。
まずは、酸化剤(還元剤)が「何から何になるのか」を書く。
\[ \mathrm{H_{2}O_{2} → O_{2}} \]
ここは、暗記しておかなければいけない箇所である。まだ覚えていない場合は次のページを参照のこと。
参考:半反応式一覧
次に、両辺について、OとH以外の原子の数を合わせる。
\[ \mathrm{H_{2}O_{2} → O_{2}} \]
今回は、HとO以外の原子が存在しないので特に何もしない。
次に、両辺について、O原子の数をH2Oを用いて合わせる。
\[ \mathrm{H_{2}O_{2} → O_{2}} \]
今回は既にO原子の数が揃っているので何もしない。
次に、両辺について、H原子の数をH+を用いて合わせる。
\[ \mathrm{H_{2}O_{2} → O_{2} + 2H^{+}} \]
最後に、両辺について、電荷をeーを用いて合わせる。
\[ \mathrm{H_{2}O_{2} → O_{2} + 2H^{+} + 2e^{-}} \]