【プロ講師解説】このページでは『アルデヒドの半反応式の作り方』について解説しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。
半反応式の作り方
STEP1 | 酸化剤(還元剤)が何から何になるのかを書く |
STEP2 | 両辺について、OとH以外の原子の数を合わせる |
STEP3 | 両辺について、O原子の数をH2Oを用いて合わせる |
STEP4 | 両辺について、H原子の数をH+を用いて合わせる |
STEP5 | 両辺について、電荷をe–を用いて合わせる |
Point!
半反応式・酸化還元反応式(作り方・覚え方・問題演習など)でやった通り、半反応式は上の5STEPを用いて作っていく。
アルデヒドの半反応式の作り方
STEP1
酸化剤(還元剤)が何から何になるのかを書く
\[
\mathrm{ RCHO → RCOOH }
\]
\mathrm{ RCHO → RCOOH }
\]
ここは、暗記しておくべきところ。
(まだ覚えていなかったら半反応式一覧を確認)
STEP2
両辺について、OとH以外の原子の数を合わせる
\[
\mathrm{ RCHO → RCOOH }
\]
\mathrm{ RCHO → RCOOH }
\]
今回の場合は、既にC原子の数が揃っているので、特に何もしない。
STEP3
両辺について、O原子の数をH2Oを用いて合わせる
\[
\mathrm{ RCHO + H_{2}O → RCOOH }
\]
\mathrm{ RCHO + H_{2}O → RCOOH }
\]
STEP4
両辺について、H原子の数をH+を用いて合わせる
\[
\mathrm{ RCHO + H_{2}O → RCOOH + 2H^{+} }
\]
\mathrm{ RCHO + H_{2}O → RCOOH + 2H^{+} }
\]
STEP5
両辺について、電荷をe–を用いて合わせる
\[
\mathrm{ RCHO + H_{2}O → RCOOH + 2H^{+} + 2e^{-}}
\]
\mathrm{ RCHO + H_{2}O → RCOOH + 2H^{+} + 2e^{-}}
\]
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著者プロフィール
・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター
数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
著者紹介詳細
・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター
数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
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