過マンガン酸カリウムの半反応式の作り方

目次

はじめに

【プロ講師解説】このページでは『過マンガン酸カリウムの半反応式の作り方』について解説しています。


半反応式の作り方

  • 半反応式は次の5STEPで作成する。

●STEP1
酸化剤(還元剤)が「何から何になるのか」を書く。
●STEP2
両辺について、OとH以外の原子の数を合わせる。
●STEP3
両辺について、O原子の数をH2Oを用いて合わせる。
●STEP4
両辺について、H原子の数をHを用いて合わせる。
●STEP5
両辺について、電荷をeを用いて合わせる。

参考:半反応式・酸化還元反応式(作り方・覚え方・問題演習など)


過マンガン酸カリウムの半反応式の作り方

  • 過マンガン酸カリウムKMnO4の半反応式の作り方について、上の5STEPを用いて解説する。
STEP
酸化剤(還元剤)が「何から何になるのか」を書く。

まずは、酸化剤(還元剤)が「何から何になるのか」を書く。

\[ \mathrm{MnO_{4}^{ \,-} → Mn^{2+}} \]

ここは、暗記しておかなければいけない箇所である。まだ覚えていない場合は次のページを参照のこと。

参考:半反応式一覧

STEP
両辺について、OとH以外の原子の数を合わせる。

次に、両辺について、OとH以外の原子の数を合わせる。

\[ \mathrm{MnO_{4}^{ \,-} → Mn^{2+}} \]

今回の場合は、既にMn原子の数が揃っているので、特に何もしない。

STEP
両辺について、O原子の数をH2Oを用いて合わせる。

次に、両辺について、O原子の数をH2Oを用いて合わせる。

\[ \mathrm{MnO_{4}^{ \,-} → Mn^{2+} + 4H_{2}O} \]

STEP
両辺について、H原子の数をHを用いて合わせる。

次に、両辺について、H原子の数をHを用いて合わせる。

\[\mathrm{ MnO_{4}^{ \,-} + 8H^{+} → Mn^{2+} + 4H_{2}O} \]

STEP
両辺について、電荷をeを用いて合わせる。

最後に、両辺について、電荷をeを用いて合わせる。

\[ \mathrm{MnO_{4}^{ \,-} + 8H^{+} + 5e^{-} → Mn^{2+} + 4H_{2}O} \]

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著者情報

元講師、薬剤師、イラストレーター
数百名の中高生向け指導経験あり(過去生徒合格実績:東工大・東北大・筑波大・千葉大・岡山大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)。
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
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