【プロ講師解説】このページでは『プロパンとエタノールの沸点の違い』について解説しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。

プロパンとエタノールの沸点の違いについて

プロパンとエタノールの構造は以下のようになっている。

2つの構造の中で、最も大きな違いは「ヒドロキシ基(-OH)の有無」である。

エタノールはヒドロキシ基を1つもっているがプロパンはもっていない。

エタノールはヒドロキシ基を使って、以下のように分子間で水素結合(F/O/Nに結合しているHとF/O/Nとの間の結合:詳しくは分子間力(水素結合・ファンデルワールス力・沸点のグラフなど)を参照)を形成する。

したがって、エタノールはプロパンに比べて結合が強固であり、それ故(結合が切れにくいため)沸点が高くなっている。

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著者プロフィール

・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター

数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

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