KIMIKA!|基礎から学ぶ高校化学

高校化学mol計算完全マスター講座!!

約 16 分
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molへの苦手意識

molが苦手だという高校生はとても多い。

なぜだろうか。

おそらく、”慣れていない”からだ。

molというのは、高校になって初めて出てくる単位。

慣れていなくて当然だね。

でも、授業では(先生は既に慣れているが故に)ポンポンと進んでいってしまうことが多い。

その結果、molをよく理解していない人がたくさん出てきてしまうんだ。

ここでは、そんな「molってそもそもなに?」「molを使った計算が苦手!」という人向けに、”molとはなにか”、そしてその”計算解法”を説明し、さらに計算に慣れるための”演習問題”を提供していこうと思う。

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molとは

先に行っておくが、「molが何かなんてもう分かってるから早く計算のやり方を教えて!」という人は、この単元を読み飛ばしてもらって構わない。

ここに、一粒の原子があるとする。

これが6.0×1023コ集まった”カタマリ”を…

1molというんだ。

鉛筆を12本集めた物を、1ダースというのと同じ感覚だね。

ちなみに、6.0×1023コという数はどんな原子(分子)でも一緒。

mol計算のやり方


molを使った計算は基本的に3種類。
「molとgの計算」・「molとLの計算」・「molと個数の計算」だ。
順番に見ていこう。

molとgの計算


molとgに関する計算をするときにポイントとなるのは、「分子量」。
分子量に単位はないと習った人もいるかもしれないが、計算のときは別。
単位として、「g/mol」を付けて考える。

「mol→g」

molからgを求めたいときには、molに分子量(g/mol)を掛ける。

すると、

mol×(g/mol)= g

のようにmolが約分され、gを得ることが出来るね。

簡単な例題で練習しよう。

例題
2molの水は何gか。(水の分子量は18)

molと分子量が分かっているから、これらを掛けてやればいい。

2(mol)×18(g/mol)=36(g)

「g→mol」

gからmolを求めるときは、gを分子量(g/mol)で割る。

すると、

g÷(g/mol)= g×(mol/g)= mol

といった具合でmolを求めることができるね。

例題で練習しよう。

例題
44gのCO2は何molか。(CO2の分子量は44)

gを分子量で割ると、

44(g)÷44(g/mol)=44(g)×1/44(mol/g)=1(mol)

答えは、1molだ。

molとLの計算


標準状態(0℃・1気圧)で、すべての気体は1molあたり22.4Lの体積を占める。

これがmolとLに関する計算をするときのポイントだ。

「1molあたり22.4L」というのを簡潔に表すと、22.4(L/mol)となり、これを用いて計算をしていく。

「mol→L」

molからLを求めたいときには、molに22.4(L/mol)を掛ける。

すると、

mol×(L/mol)= L

のようにmolが約分され、Lを得ることが出来るね。

簡単な例題で練習しよう。

例題
標準状態で、0.5molの酸素は何Lか。

標準状態でmolが分かっているから、

0.5(mol)×22.4(L/mol)=11.2(L)

という感じでLを求めることが出来るね。

「L→mol」

Lからmolを求めるときは、Lを22.4(L/mol)で割る。

すると、

L÷(L/mol)=L×(mol/L)=mol

といった具合でmolを求めることができるね。

例題で練習しておこう。

例題
標準状態で、44.8LのCO2は何molか。

Lを22.4(L/mol)で割ると、

44.8(L)÷22.4(L/mol)=44.8(L)×1/22.4(mol/L)=2.0(mol)

答えは、2.0molだ。

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molと個数の計算


上の「molとは」のところに書いてあるように、1molの中には6.0×1023コの原子(分子)が含まれる。

これが、molと個数に関する計算を解く上で重要なポイントだ。

「1molの中には6.0×1023コの原子(分子)が含まれる」を簡潔に表すと、6.0×1023(コ/mol)となり、これを用いて計算していく。

「mol→個数」

molから個数を求めたいときにはmolに6.0×1023(コ/mol)を掛ける。

すると、

mol×(コ/mol)= コ

のようにmolが約分され、コ(=個数)を得ることが出来るね。

簡単な例題で練習しよう。

例題
0.5molの酸素は何コか。

molが分かっているから、

0.5(mol)×6.0×1023(コ/mol)=3.0×1023(コ)

という感じで個数を求めることが出来るね。

「個数→mol」

個数からmolを求めるときは、個数を6.0×1023(コ/mol)で割る。

すると、

コ÷(コ/mol)=×(mol/)=mol

といった具合でmolを求めることができるね。

例題で練習していこう。

例題
1.2×1023(コ)のH2は何molか。

個数を6.0×1023(コ/mol)で割ると、

1.2×1023(コ)÷6.0×1023(コ/mol)=1.2×1023)×1/6.0×1023(mol/)=0.2(mol)

答えは、0.2molだ。

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mol計算応用編(molを介したg/L/個数の変換)

上で紹介した「molとgの変換」「molとLの変換」「molと個数の変換」がmol計算の基礎となるのは確かだが、実際には次のような問題が出題されることが多い。

例題
3.2gの酸素分子は標準状態で何Lか。

gとmol、Lとmolの変換ではなく「gとLの変換」だね。
これ以降は、この例題のように基本の3パターンの計算をミックスさせて解く問題について解説していこうと思う。

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gとLの変換

「g→L」

g→Lの変換を一回の計算でやることはできないため、「いったんgをmolに変換して、そのmolをLに変換する」という方法を使う。

先ほどの例題で説明していこう。

例題
3.2gの酸素分子は標準状態で何Lか。

まずは、3.2gを酸素の分子量32g/molで割ることによりmolを求める。

3.2(g)÷32(g/mol)=0.1(mol)

次に、ここで出たmolに22.4L/molを掛けることでLに変換する。

0.1(mol)×22.4(L/mol)=2.24(L)

見事、gからLへ変換できたね。

「L→g」

Lからgでもやることは変わらない。「Lを一回molにして、そのmolをgに変換する」という作戦を使う。

例題
11.2Lの水素分子は何gか。

まずは、11.2Lを22.4L/molで割ることでmolを求める。

11.2(L)÷22.4(L/mol)=0.5(mol)

次に、得られたmolに水素分子の分子量である2g/molを掛けることでgを求める。

0.5(mol)×2(g/mol)=1(g)

gと個数の変換

「g→個数」

「gを一回molにして、そのmolを個数に変換する」という方法を使う。

例題
8.8gの二酸化炭素は何コか。

まずは、8.8gを二酸化炭素の分子量44g/molで割ることによりmolを求める。

8.8(g)÷44(g/mol)=0.2(mol)

次に、molに6.0×1023コ/molを掛けることで個数を求める。

0.2(mol)×6.0×1023(コ/mol)=1.2×1023(コ)

「個数→g」

「個数を一回molにして、そのmolをgに変換する」という方法を使う。

例題
3.0×1023コの窒素分子は何gか。

まずは、3.0×1023コを6.0×1023コ/molで割ることによりmolを求める。

3.0×1023(コ)÷6.0×1023(コ/mol)=0.5(mol)

次に、molに窒素分子の分子量28g/molを掛けることでgを求める。

0.5(mol)×28(g/mol)=14(g)

Lと個数の変換

「L→個数」

これまでと同様、「Lを一回molにして、そのmolを個数に変換する」という方法を使っていく。

例題
4.48Lの酸素分子は何コか。

まずは、11.2Lを22.4L/molで割ることでmolを求める。

4.48(L)÷22.4(L/mol)=0.2(mol)

次に、得られたmolに6.0×1023コ/molを掛けることで個数を求める。

0.2(mol)×6.0×1023(コ/mol)=1.2×1023(コ)

「個数→L」

「個数を一回molにして、そのmolをLに変換する」という方法を使う。

例題
1.2×1024コの二酸化窒素分子は何Lか。

まずは、1.2×1024コを6.0×1023コ/molで割ることによりmolを求める。

1.2×1024(コ)÷6.0×1023(コ/mol)=2(mol)

次に、molに22.4L/molを掛けることでLを求める。

2(mol)×22.4(L/mol)=44.8(L)

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mol計算演習

上で学んだことを定着させるため、演習問題に取り組もう。

【原子量】H=1、O=16、C=12、N=14
問1
2molのO2は何gか。
問1:解答・解説
解答:64g

2(mol)×32(g/mol)=64(g)

問2
標準状態で1molのH2は何Lか。
問2:解答・解説
解答:22.4L

1(mol)×22.4(L/mol)=22.4(L)

問3
3molのO2は何個か。
問3:解答・解説
解答:1.8×1024

3(mol)×6.0×1023(コ/mol)=1.8×1024(コ)

問4
1.8gのH2Oは何molか。
問4:解答・解説
解答:0.1mol

1.8(g)÷18(g/mol)=0.1(mol)

問5
標準状態で4.48LのCO2は何molか。
問5:解答・解説
解答:0.2mol

4.48(L)÷22.4(L/mol)=0.2(mol)

問6
1.2×1023(コ)のN2は何molか。
問6:解答・解説
解答:0.2mol

1.2×1023(コ)÷6.0×1023(コ/mol)=0.2(mol)

問7
標準状態で3molのN2は何Lか。
問7:解答・解説
解答:67.2L

3(mol)×22.4(L/mol)=67.2(L)

問8
8.8gのCO2は何molか。
問8:解答・解説
解答:0.2mol

8.8(g)÷44(g/mol)=0.2(mol)

問9
0.5molのH2は何個か。
問9:解答・解説
解答:3.0×1023

0.5(mol)×6.0×1023(コ/mol)=3.0×1023(コ)

問10
標準状態で0.224LのO2は何molか。
問10:解答・解説
解答:0.01mol

0.224(L)÷22.4(L/mol)=0.01(mol)

問11
2gのH2は何個か。
問11:解答・解説
解答:6.0×1023

gをいったんmolにして、そこから個数を求める。
2(g)÷2(g/mol)=1(mol)
1(mol)×6.0×1023(コ/mol)=6.0×1023(コ)

問12
標準状態で2.24LのO2は何gか。
問12:解答・解説
解答:3.2g

Lをいったんmolにして、そこからgを求める。
2.24(L)÷22.4(L/mol)=0.1(mol)
0.1(mol)×32(g/mol)=3.2(g)

問13
標準状態で6.0×1023(コ)のO2は何Lか。
問13:解答・解説
解答:22.4L

個数をいったんmolにして、そこからLを求める。
6.0×1023(コ)÷6.0×1023(コ/mol)=1(mol)
1(mol)×22.4(L/mol)=22.4(L)

問14
1.2×1024(コ)のH2は何gか。
問14:解答・解説
解答:4g

個数をいったんmolにして、そこからgを求める。
1.2×1024(コ)÷6.0×1023(コ/mol)=2(mol)
2(mol)×2(g/mol)=4(g)

問15
標準状態で22.4LのO2は何個か。
問15:解答・解説
解答:6.0×1023

Lをいったんmolにして、そこから個数を求める。
22.4(L)÷22.4(L/mol)=1(mol)
1(mol)×6.0×1023(コ/mol)=6.0×1023(コ)

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