【核酸】DNA・RNA(構造・違い・構成塩基の種類など)

目次

はじめに

【プロ講師解説】このページでは『【核酸】DNA・RNA(構造・違い・構成塩基の種類など)』について解説しています。


核酸とは

  • 細胞の核から取り出した酸性物質であり、遺伝において中心的な役割を果たす高分子化合物を核酸という。
  • 代表的な核酸はDNAデオキシリボ核酸)とRNAリボ核酸)である。
  • 地球上のほとんどの生物(ウイルスを除く)がDNAとRNAを併せもち、遺伝情報の管理を行なっている。
  • DNA・RNAの役割は次の通りである。
役割
DNA遺伝情報の貯蔵庫
RNA遺伝情報発現の実行役

DNAは遺伝情報を貯めておくもの、RNAはその遺伝情報を料理して体の中ではたらく様々な機能をもったタンパク質を合成するものと理解しておきましょう。


核酸の構造

  • DNAとRNAの構造について解説する。

DNA(デオキシリボ核酸)

  • DNA(デオキシリボ核酸)は五炭糖(デオキシリボース)・リン酸・核酸塩基の3つからなる。
  • DNAを構成する核酸塩基(単に塩基ともいう)は4種類存在する。
核酸塩基構造
アデニン(A)
グアニン(G)
シトシン(C)
チミン(T)

RNA(リボ核酸)

  • RNA(リボ核酸)は五炭糖(リボース)・リン酸・核酸塩基の3つからなる。
  • RNAを構成する核酸塩基は4種類存在する。
核酸塩基構造
アデニン(A)
グアニン(G)
シトシン(C)
ウラシル(U)

DNAと異なり五炭糖がリボースであること、核酸塩基がチミン(T)ではなくウラシル(U)であることに注意しましょう。


DNAとRNAの違いまとめ

  • DNAとRNAの構造的な違いをまとめる。
DNARNA
五炭糖デオキシリボースリボース
核酸塩基アデニン/グアニン/シトシン/チミンアデニン/グアニン/シトシン/ウラシル

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著者情報

元講師、薬剤師、イラストレーター
数百名の中高生向け指導経験あり(過去生徒合格実績:東工大・東北大・筑波大・千葉大・岡山大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)。
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
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