オゾンの半反応式の作り方

目次

はじめに

【プロ講師解説】このページでは『オゾンの半反応式の作り方』について解説しています。


半反応式の作り方

  • 半反応式は次の5STEPで作成する。

●STEP1
酸化剤(還元剤)が「何から何になるのか」を書く。
●STEP2
両辺について、OとH以外の原子の数を合わせる。
●STEP3
両辺について、O原子の数をH2Oを用いて合わせる。
●STEP4
両辺について、H原子の数をHを用いて合わせる。
●STEP5
両辺について、電荷をeを用いて合わせる。

参考:半反応式・酸化還元反応式(作り方・覚え方・問題演習など)


オゾンの半反応式の作り方

  • オゾンO3の半反応式の作り方について、上の5STEPを用いて解説する。
STEP
酸化剤(還元剤)が「何から何になるのか」を書く。

まずは、酸化剤(還元剤)が「何から何になるのか」を書く。

\[ \mathrm{O_{3} → O_{2}} \]

ここは、暗記しておかなければいけない箇所である。まだ覚えていない場合は次のページを参照のこと。

参考:半反応式一覧

STEP
両辺について、OとH以外の原子の数を合わせる。

次に、両辺について、OとH以外の原子の数を合わせる。

\[ \mathrm{O_{3} → O_{2}} \]

今回の場合は、O・H以外の元素が登場しないので特に何もしない。

STEP
両辺について、O原子の数をH2Oを用いて合わせる。

次に、両辺について、O原子の数をH2Oを用いて合わせる。

\[ \mathrm{O_{3} → O_{2} + H_{2}O} \]

今回は、式中にO原子が存在しないので何もしない。

STEP
両辺について、H原子の数をHを用いて合わせる。

次に、両辺について、H原子の数をHを用いて合わせる。

\[ \mathrm{O_{3} + 2H^{+} → O_{2} + H_{2}O} \]

STEP
両辺について、電荷をeを用いて合わせる。

最後に、両辺について、電荷をeを用いて合わせる。

\[ \mathrm{O_{3} + 2H^{+} + 2e^{-} → O_{2} + H_{2}O} \]

【高校化学の計算ドリル】大好評発売中!

高校化学・化学基礎の計算問題が苦手な人に向けた計算ドリルを発売しました。豊富な問題数で、入試頻出の計算問題の解き方を身につけることができます。

著者情報

元講師、薬剤師、イラストレーター
数百名の中高生向け指導経験あり(過去生徒合格実績:東工大・東北大・筑波大・千葉大・岡山大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)。
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
気に入ったらシェアしてね!
目次