【プロ講師解説】このページでは『最外殻電子と価電子(それぞれの定義や2つの違いなど)』について解説しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。


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最外殻電子とは

最も外側の電子殻に存在する電子
Point!

最外殻電子とは「最も外側にある電子殻に存在する電子」である。

水素は電子殻がK殻しかないから、最も外側の殻(=最外殻)はK殻。従って、K殻に存在する1コの電子が最外殻電子ということになる。

炭素はK殻とL殻、2つの電子殻を持っている。繰り返すが、最外殻は「1番外側にある殻」のことなので、炭素の最外殻はL殻。従って、L殻に存在している4コの電子が最外殻電子ということになる。

価電子とは

反応するときに使う電子
Point!

価電子というのは「反応に使われる電子」である。

原子の持つ電子の中で他原子との反応に使われるのは最も外側にある電子であり、従って多くの場合価電子は最外殻電子とイコールになる。

最外殻電子と価電子の違い

最外殻電子

最も外側にある電子

価電子

最外殻電子のうち、反応に使われる電子

Point!

最外殻電子と価電子はほぼイコールであるが、稀に異なる場合がある。

希ガスの一つであるネオンNeは、最外殻電子を「8コ」持っている。しかし、それら8コの最外殻電子が反応に使われることはほぼないと言っていい。

原子は最外殻が「希ガスの電子配置又はオクテットの状態(最外殻電子=8コ)」の時に最も安定となる。従って、最外殻電子が既に8コのネオンは、(安定性を崩したくないので)外に電子を出したり、外から電子を受け取ったりしない。それ故、ネオンのL殻にある8コの電子は、最外殻電子ではあるが価電子ではない。

関連:最外殻電子と価電子に関する動画はこちらから。

化学のグルメYoutubeチャンネルにて、最外殻電子と価電子について解説しています。

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著者プロフィール

・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター

数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

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