【プロ講師解説】このページでは『倍数比例の法則』について解説しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。

倍数比例の法則とは

倍数比例の法則とは「A、Bの2元素から成る化合物が2種類以上あるとき、一定量のAと化合しているBの質量はこれらの化合物の間で簡単な整数比が成り立つ」という法則である。

例として、単体の銅を燃焼させたときにできる酸化銅(Ⅰ)と酸化銅(Ⅱ)を使って説明していこう。

酸化銅(Ⅰ) 【酸素】16g 【銅】128g
酸化銅(Ⅱ) 【酸素】16g 【銅】64g

一定量(16g)の酸素と化合している銅の質量は「2:1(128:64)」という簡単な整数比になっている。

O、Cuの2元素から成る化合物が2種類あり、一定量のOと化合しているCuの質量はこれらの化合物の間で簡単な整数比になっており、倍数比例の法則が成り立っているといえる。

倍数比例の法則の発見者・発見年

ドルトン/1803年
Point!

倍数比例の法則の発見者はドルトンであり、発見した年は1803年である。
発見者と発見年はそのまま聞かれる可能性があるので絶対に覚えておこう!(覚えておけばそれだけで点が取れるよ)

演習問題

問1

倍数比例の法則とは何か。簡単に述べよ。
【問1】解答/解説:タップで表示
解答:下記参照

倍数比例の法則とは「A、Bの2元素から成る化合物が2種類以上あるとき、一定量のAと化合しているBの質量はこれらの化合物の間で簡単な整数比が成り立つ」という法則である。

問2

倍数比例の法則の発見者、及び発見した年を述べよ。
【問2】解答/解説:タップで表示
解答:ドルトン/1803年

倍数比例の法則の発見者はドルトンであり、発見した年は1803年である。

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著者プロフィール

・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター

数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

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