緩衝液【高校化学・化学基礎一問一答】

目次

はじめに

【プロ講師解説】化学のグルメでは、高校化学・化学基礎の一問一答問題を公開しています。問題一覧は【スマホで出来る】一問一答(高校化学・化学基礎)でご覧下さい。


問1

弱酸とその塩の混合液、また弱塩基とその塩の混合液を【1】という。

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解答:【1】緩衝液

弱酸とその塩の混合液、また弱塩基とその塩の混合液を緩衝液という。

参考:緩衝液(仕組み・共通イオン効果・濃度を使ったpH計算の解き方など)

問2

緩衝液は酸や塩基を多少加えてもそのpHを変化させない性質(=【1】)をもっている。

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解答:【1】緩衝作用

緩衝液は酸や塩基を多少加えてもそのpHを変化させない性質(=緩衝作用)をもっている。

参考:緩衝液(仕組み・共通イオン効果・濃度を使ったpH計算の解き方など)

問3

塩化銀AgClの飽和水溶液に塩化ナトリウムNaClを加えると塩化物イオンClの濃度が高くなるため、Clの濃度が【1(増加 or 減少)】する方向に平衡が移動し、AgClの固体が析出する。この現象を【2】という。

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解答:【1】減少【2】共通イオン効果

塩化銀AgClの飽和水溶液に塩化ナトリウムNaClを加えると塩化物イオンClの濃度が高くなるため、Clの濃度が減少する方向に平衡が移動し、AgClの固体が析出する。この現象を共通イオン効果という。

\[ \mathrm{AgCl⇄Ag^{+}+Cl^{-}} \]

参考:緩衝液(仕組み・共通イオン効果・濃度を使ったpH計算の解き方など)

問4

0.20mol/L酢酸水溶液20mlと0.20mol/L酢酸ナトリウム水溶液10mlを混合して、1.0Lの混合溶液とした。このとき、この溶液のpHを求めよ。ただし、酢酸のpKaは4.7、log2=0.30とする。

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解答:4.4

\[ \begin{align}
\mathrm{pH}&=\mathrm{p}K_{a}+\mathrm{log}_{10}(\frac{ C_{s} }{ C_{a} }) \\
&=4.7+\mathrm{log}_{10}(\frac{ \frac{ 0.20×\frac{ 10 }{ 1000 } }{ 1.0 } }{ \frac{ 0.20×\frac{ 20 }{ 1000 } }{ 1.0 } }) \\
&=4.7-0.30\\
&=4.4
\end{align} \]

参考:緩衝液(仕組み・共通イオン効果・濃度を使ったpH計算の解き方など)

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著者情報

元講師、薬剤師、イラストレーター
数百名の中高生向け指導経験あり(過去生徒合格実績:東工大・東北大・筑波大・千葉大・岡山大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)。
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
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