【プロ講師解説】化学のグルメでは、高校化学・化学基礎の一問一答を掲載しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。一問一答コンテンツ一覧は化学のグルメ『高校化学・化学基礎一問一答コンテンツ一覧』をご覧下さい。

一問一答

問1

【】に当てはまる用語を答えよ。

DNAはリン酸・核酸塩基と、五炭糖の一種である【1】からなる。
また、RNAはリン酸・核酸塩基と、五炭糖の一種である【2】からなる。
【問1】解答/解説:タップで表示
解答:【1】デオキシリボース【2】リボース

DNA(デオキシリボ核酸)は五炭糖(デオキシリボース)・リン酸・核酸塩基の3つからなる。

RNA(リボ核酸)は五炭糖(リボース)・リン酸・核酸塩基の3つからなる。

※核酸について詳しくは【核酸】DNA・RNA(構造・違い・構成塩基の種類など)を参照

問2

DNAを構成する核酸塩基を4つ挙げよ。
【問2】解答/解説:タップで表示
解答:アデニン・グアニン・シトシン・チミン

DNAを構成する核酸塩基(単に塩基ともいう)は4種類存在する。

核酸塩基 構造
アデニン(A)
グアニン(G)
シトシン(C)
チミン(T)

※核酸について詳しくは【核酸】DNA・RNA(構造・違い・構成塩基の種類など)を参照

問3

RNAに含まれ、DNAに含まれていない塩基を1つ挙げよ。
【問3】解答/解説:タップで表示
解答:ウラシル

RNAを構成する核酸塩基は4種類存在する。

核酸塩基 構造
アデニン(A)
グアニン(G)
シトシン(C)
ウラシル(U)

※核酸について詳しくは【核酸】DNA・RNA(構造・違い・構成塩基の種類など)を参照

問4

【】に当てはまる用語を答えよ。

DNAが二重らせん構造を形成する際、グアニンと水素結合を形成する塩基は【1】である。
【問4】解答/解説:タップで表示
解答:【1】シトシン

DNAが二重らせん構造を形成する際の塩基の組み合わせは以下で固定である。

  • チミン(T)とアデニン(A)
  • グアニン(G)とシトシン(C)
  • ※二重らせん構造について詳しくは二重らせん構造(塩基の組み合わせ・水素結合の本数・ほどく方法など)を参照

    問5

    【】に当てはまる用語を答えよ。

    DNAの二重らせん構造について、チミン・アデニン間の水素結合は【1】本、グアニン・シトシン間の水素結合は【2】本である。
    【問5】解答/解説:タップで表示
    解答:【1】2【2】3

    チミン(T)とアデニン(A)間の水素結合は2本、グアニン(G)とシトシン(C)間の水素結合は3本である。

    ※二重らせん構造について詳しくは二重らせん構造(塩基の組み合わせ・水素結合の本数・ほどく方法など)を参照

    問6

    【】に当てはまる用語を答えよ。

    DNAの二重らせん構造は酵素【1】によってほどかれる。
    【問6】解答/解説:タップで表示
    解答:【1】DNAヘリカーゼ

    DNAの二重らせん構造はDNAヘリカーゼと呼ばれる酵素によってほどかれる。

    ※二重らせん構造について詳しくは二重らせん構造(塩基の組み合わせ・水素結合の本数・ほどく方法など)を参照

    問7

    【】に当てはまる用語を答えよ。

    【1】 【2】 【3】
    合成するタンパク質の情報をDNAから写し取った一本鎖RNA 【1】の情報に従って、指定されたアミノ酸を運んでくる1本鎖RNA タンパク質とともにリボソームを構成する1本鎖RNA
    【問7】解答/解説:タップで表示
    解答:【1】mRNA【2】tRNA【3】rRNA

    転写によってDNAから作られるRNA(つまりタンパク質の設計図(DNA)のコピー)をmRNAという。その設計図に従ってアミノ酸を運んでくるRNAをtRNA、tRNAが運んできた材料(アミノ酸)を使ってタンパク質を合成するRNAをrRNAという。

    ※タンパク合成について詳しくはセントラルドグマ(DNA複製・タンパク質合成の流れ)を参照

    問8

    【】に当てはまる用語を答えよ。

    1つのアミノ酸は3つの塩基の組からなる配列で指定されるが、この3つの塩基の組を【1】という。
    【問8】解答/解説:タップで表示
    解答:【1】コドン

    3つの塩基の組からなる配列で1つのアミノ酸を指定しており、この3つの塩基の組をコドンという。

    ※コドンについて詳しくはセントラルドグマ(DNA複製・タンパク質合成の流れ)を参照

    問9

    【】に当てはまる用語を答えよ。

    大量に複製されたDNAからRNAを合成し、RNAからタンパク質が作られる。
    この流れは【1】と呼ばれる。
    【問9】解答/解説:タップで表示
    解答:【1】セントラルドグマ

    DNA複製・タンパク質合成の流れを図示すると次のようになる。

    大量に複製されたDNAからRNAを合成し、RNAからタンパク質が作られる。
    この流れは1958年に英国の分子生物学者クリックによって提唱され、セントラルドグマと呼ばれている。

    ※セントラルドグマについて詳しくはセントラルドグマ(DNA複製・タンパク質合成の流れ)を参照

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    著者プロフィール

    ・化学のグルメ運営代表
    ・高校化学講師
    ・薬剤師
    ・デザイナー/イラストレーター

    数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
    2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
    公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

    著者紹介詳細