沸点上昇・蒸気圧降下【高校化学・化学基礎一問一答】

目次

はじめに

【プロ講師解説】化学のグルメでは、高校化学・化学基礎の一問一答問題を公開しています。問題一覧は【スマホで出来る】一問一答(高校化学・化学基礎)でご覧下さい。


問1

溶媒に溶質を加えると、一般に沸騰する温度(=沸点)は上昇する。これを【1】という。

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解答:【1】沸点上昇

純溶媒に溶質を溶かすと、気体に変わる溶媒分子数が減少する。

つまり、沸点が上がることになり、これを沸点上昇という。

参考:沸点上昇(理由・グラフ・計算問題の解き方など)

問2

スクロースC12H22O1168.4gを200gの水に溶かしてできた水溶液の沸点は何℃か。

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解答:100.52℃

\[ \begin{align} ΔT_{b}&=K_{b}・m \\
&= 0.52×\frac{ \frac{ 68.4 }{ 342 } }{ \frac{ 200 }{ 1000 } }\\
&= 0.52 \end{align} \]

参考:沸点上昇(理由・グラフ・計算問題の解き方など)

問3

グルコースC6H12O690gを200gの水に溶かしてできた水溶液の沸点は何℃か。

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解答:101.3℃

\[ \begin{align} ΔT_{b}&=K_{b}・m \\
&= 0.52×\frac{ \frac{ 68.4 }{ 342 } }{ \frac{ 200 }{ 1000 } }\\
&= 0.52 \end{align} \]

参考:沸点上昇(理由・グラフ・計算問題の解き方など)

問4

尿素CO(NH2)212gを400gの水に溶かしてできた水溶液の沸点は何℃か。

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解答:100.26℃

\[ \begin{align} ΔT_{b}&=K_{b}・m \\
&= 0.52×\frac{ \frac{ 12 }{ 60 } }{ \frac{ 400 }{ 1000 } }\\
&= 0.26 \end{align} \]

参考:沸点上昇(理由・グラフ・計算問題の解き方など)

問5

ある非電解質3.0gを測りとり100gの水に溶かした。水溶液が100.26℃で沸騰したとすると、この非電解質の分子量はいくつと考えられるか。

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解答:60

沸点が100.26℃ということは沸点上昇度は0.26なので、分子量をx(g/mol)とおくと次のような式をたてることができる。

\[ \begin{align} &ΔT_{b}=K_{b}・m \\
↔︎&0.26= 0.52×\frac{ \frac{ 3.0 }{ x } }{ \frac{ 100 }{ 1000 } }\\
↔︎&x= 60 \end{align} \]

参考:沸点上昇(理由・グラフ・計算問題の解き方など)

問6

ある非電解質6.0gを測りとり100gの水に溶かした。水溶液が101.04℃で沸騰したとすると、この非電解質の分子量はいくつと考えられるか。

解答/解説:タップで表示

解答:30

沸点が101.04℃ということは沸点上昇度は1.04なので、分子量をx(g/mol)とおくと次のような式をたてることができる。

\[ \begin{align} &ΔT_{b}=K_{b}・m \\
↔︎&1.04= 0.52×\frac{ \frac{ 6.0 }{ x } }{ \frac{ 100 }{ 1000 } }\\
↔︎&x= 30 \end{align} \]

参考:沸点上昇(理由・グラフ・計算問題の解き方など)

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著者情報

元講師、薬剤師、イラストレーター
数百名の中高生向け指導経験あり(過去生徒合格実績:東工大・東北大・筑波大・千葉大・岡山大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)。
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
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