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相対質量・原子量【高校化学・化学基礎一問一答】
12Cの質量を12と定め、これを基準に他の原子の質量を相対的に表したものを【1】という。
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水素(1H)の質量は炭素の1/12である。このとき、1Hの相対質量を求めよ(C=12)。
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解答:1
問題に「1Hの質量は炭素の1/12」とあるため、炭素の相対質量である12に1/12をかける。
\[ \mathrm{12 × \frac{ 1 }{ 12 } = 1 } \]
ある元素の各同位体の相対質量に、それぞれの存在比をかけて足し合わせた値を【1】という。
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12C(相対質量=12.0)、13C(相対質量=13.0)の存在比が、 それぞれ98.9%、1.1%であるとき、炭素の原子量はいくつか(有効数字4桁で解答)。
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解答:12.01
同位体の相対質量に、それぞれの存在比をかけて足すと、原子量を求めることができる。
\[ \underbrace{12.0 × \frac{ 98.9 }{ 100 } }
_{ ^{ 12 }\text{ C }} +
\underbrace{13.0 × \frac{ 1.1 }{ 100 } }
_{ ^{ 13 }\text{ C }} = 12.011 \]
ちなみに、このような原子量計算をするときの有名な工夫がある。
\[ \begin{align}&12.0 × \frac{ 98.9 }{ 100 } + 13.0 × \frac{ 1.1 }{ 100 } \\
&= 12.0 × \frac{ 98.9 }{ 100 } + (12.0+1.00) × \frac{ 1.1 }{ 100 } \\
&= 12.0 × \frac{ 98.9 }{ 100 } + 12.0 × \frac{ 1.1 }{ 100 } + 1.00 × \frac{ 1.1 }{ 100 }\\
&= 12.0 × (\frac{ 98.9 }{ 100 } + \frac{ 1.1 }{ 100 }) + 1.00 × \frac{ 1.1 }{ 100 }\\
&= 12.0 × 1 + 1.00 × \frac{ 1.1 }{ 100 }\\
&= 12.0 + 0.011\\
&= 12.011\end{align} \]