『高校化学基礎をひとつひとつわかりやすく。』初学者にオススメの参考書の使い方をレビュー。

はじめに

基礎固め用の化学参考書として知られる「高校化学基礎をひとつひとつわかりやすく。」。今回はこの人気の参考書について、その魅力から具体的な使い方、併用にオススメの参考書まで１つ１つ丁寧に解説していこうと思います。化学基礎をひとつひとつわかりやすくの購入を検討している人はもちろん、もう既に持っているよという人も是非参考にして下さい。

本の特徴と対象

高校化学基礎を超基礎レベルからやさしく解説。苦手な人でも少しずつ学べるように，大切なポイントひとつひとつを，イラストや図を豊富に使ったくわしい解説と練習問題の２ページでまとめてある。答え合わせのしやすい別冊解答つき。（引用：学研出版公式HP）

化学基礎をひとつひとつわかりやすくを一言で表すなら「化学超初心者にオススメの参考書」です。
化学基礎をひとつひとつわかりやすくでは、中学で習った内容から解説が始まっています。それくらい基礎中の基礎から１つずつ説明してくれるので、高校の授業でさえ全く理解できなかった人でも、スラスラと進めていくことができるでしょう。また、この参考書は「書き込み式」になっています。参考書でありながら問題集のような役割も果たしてくれるので「これ一冊やればOK」という点で非常にわかりやすいです。

メリット

化学基礎をひとつひとつわかりやすくにはメリットとデメリットが存在します。まずはメリットの方から紹介していきましょう。

網羅性

化学基礎をひとつひとつわかりやすくには化学基礎の重要事項が網羅的に掲載されています。これ一冊をやりきれば基礎力は十分身につく構成になっているので信頼して取り掛かりましょう。

説明文が丁寧

化学基礎をひとつひとつわかりやすくの説明文の丁寧さは化学参考書界でもトップレベルです。これを読んでわからない人はいないだろうというくらい噛み砕かれた説明がされています。化学が苦手でどうしようもないという人に本当にオススメしたい一冊です。

薄くてコンパクト

化学基礎をひとつひとつわかりやすくは他の参考書に比べて物凄く薄いです。従って、分厚い参考書だとやる気が無くなってしまうという人にぴったりの参考書となっています。集中して取り組めば１週間足らずで終わらせることも可能でしょう。

穴埋め式で覚えやすい

化学基礎をひとつひとつわかりやすくは重要事項を穴埋めしていく形式になっています。従って、嫌でも手を動かすことにより知識が定着しやすいでしょう。また、穴埋めする際は「赤ペン」で書いて赤シートで隠れるようにするのがオススメです。（復習しやすい）

デメリット

化学基礎をひとつひとつわかりやすくは非常にいい参考書ではありますが、デメリットも存在します。次はそれを紹介していきましょう。

受験対策にはならない

化学基礎をひとつひとつわかりやすくは基礎固めには非常にいい問題集ですが、これ一冊で大学入試レベルに到達することは難しいでしょう。この参考書で一通り基礎が身についた後は「岡野の化学基礎が初歩からしっかり身につく」や「橋爪のゼロから劇的!にわかる 理論化学の授業」、「鎌田の理論化学の講義」などを用いて勉強していく必要があるでしょう。

使い方

次に、化学基礎をひとつひとつわかりやすくの具体的な使い方を紹介していきます。むやみに使っても効果は出づらいので、まずはこれから紹介するやり方を参考にしていただき、状況に応じて自分流の使い方を見つけていきましょう。

最初のページから読み進める

これが化学基礎をひとつひとつわかりやすくのオーソドックスな使い方です。

化学基礎をひとつひとつわかりやすくでは、本当に基礎から、化学を全く学んだことがない人でも理解できるように書かれているので、前から順番に読んでいけばまず躓くことなく終わらせることができるでしょう。また、とても薄いので短期間で完成するのも大きな魅力です。

学校の授業でやった単元を読む

学校の授業で習った単元に合わせてとってもやさしい化学基礎も読み進めていきましょう。定期的にこのような作業を行っておけばテスト前に困ることも少なくなると思います。

化学基礎をひとつひとつわかりやすくの次に使いたい参考書

化学基礎をひとつひとつわかりやすくはあくまで超基礎固めを行うためのものであり、受験で化学を使う人は重ねて対策を行っていく必要があります。そこで、化学基礎をひとつひとつわかりやすくの次に使うといい参考書を紹介していきましょう。

岡野の化学基礎が初歩からしっかり身につく

「岡野の化学基礎が初歩からしっかり身につく」は講義形式の化学参考書です。丁寧な語り口調で基礎から丁寧に解説されているので、化学が苦手何とでもすんなりと理解できるでしょう。化学基礎をひとつひとつわかりやすくの次に取り組む参考書として最適です。

橋爪のゼロから劇的!にわかる 理論化学の授業

「橋爪のゼロから劇的！にわかる〜」は化学初心者にオススメのシリーズです。補助線や細かな説明・アドバイスが多く、あまり化学が得意でない人でもすんなりと理解できるでしょう。「橋爪のゼロから劇的!にわかる 理論化学の授業」の他に「橋爪のゼロから劇的!にわかる 無機・有機化学の授業」もあります。

化学基礎をひとつひとつわかりやすくの代替案

化学基礎をひとつひとつわかりやすくが合わないから、同じようなレベルの参考書は他にありませんか？という質問はよく受けます。そういう時にオススメしているのは「とってもやさしい化学基礎」です。

とってもやさしい化学基礎を一言で表すなら「化学超初心者にオススメの参考書」です。
とってもやさしい化学基礎では、中学で習った内容から解説が始まっています。それくらい基礎中の基礎から１つずつ説明してくれるので、高校の授業でさえ全く理解できなかった人でも、スラスラと進めていくことができるでしょう。また、この参考書は「書き込み式」になっています。参考書でありながら問題集のような役割も果たしてくれるので「これ一冊やればOK」という点で非常にわかりやすいです。