ビニロン(構造・用途・合成法など)

目次

はじめに

【プロ講師解説】このページでは『ビニロン(構造・用途・合成法など)』について解説しています。


ビニロンとは

  • 次のような構造をもつ、セルロースによく似た線維をビニロンという。
  • ビニロンは1939年に桜田一郎が発明した日本初の合成繊維であり、ロープや魚網などに用いられている。

ビニロンの合成

  • ビニロンの合成は次の手順で行う。

●STEP1
アセチレンに酢酸を付加し、酢酸ビニルを得る
●STEP2
酢酸ビニルを付加重合し、ポリ酢酸ビニルを得る
●STEP3
ポリ酢酸ビニルをけん化し、ポリビニルアルコールを得る
●STEP4
ポリビニルアルコールのヒドロキシ基をホルムアルデヒドと反応させ、ビニロンを得る

STEP
アセチレンに酢酸を付加し、酢酸ビニルを得る

まず、アセチレンに酢酸を付加し、酢酸ビニルを得る。

STEP
酢酸ビニルを付加重合し、ポリ酢酸ビニルを得る

次に、酢酸ビニルを付加重合し、ポリ酢酸ビニルを得る。

STEP
ポリ酢酸ビニルをけん化し、ポリビニルアルコールを得る

次に、ポリ酢酸ビニルをけん化し、ポリビニルアルコールを得る。

ポリビニルアルコールは親水基を多くもつため、水によく溶けてコロイド溶液となる。

STEP
ポリビニルアルコールのヒドロキシ基をホルムアルデヒドと反応させ、ビニロンを得る

最後に、ポリビニルアルコールのヒドロキシ基をホルムアルデヒドと反応させ、ビニロンを得る。

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著者情報

元講師、薬剤師、イラストレーター
数百名の中高生向け指導経験あり(過去生徒合格実績:東工大・東北大・筑波大・千葉大・岡山大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)。
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆
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