【プロ講師解説】このページでは『熱化学方程式などを学ぶ上で基礎になる熱(熱運動・熱量)』について解説しています。解説は高校化学・化学基礎を扱うウェブメディア『化学のグルメ』を通じて6年間大学受験に携わるプロの化学講師が執筆します。

熱とは

物質が「熱い」ということはつまり、その物質を構成する粒子(原子や分子など)の無秩序(ランダム)な運動が激しいということである。この運動を熱運動という。

物質を加熱すると、構成粒子の運動エネルギーが相対的に大きくなる。このときのエネルギーの増加量を熱量といい、一般にJ(ジュール)という単位で表される。

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ある温度における粒子の速さの分布をグラフで表すと次のようになる。

わかりやすい例で言うと、予備校の模試の結果はこんな感じ。テストを受けた人の点数がそれぞれ違うため、点数の分布をグラフにすると山形になる。山の頂点付近が平均的な人の成績。

なお、温度の高い環境にいる粒子、つまり平均運動エネルギーの大きい粒子たちの統計分布は次のような形になる。

温度が高くなると、運動エネルギーが大きい粒子が増加し、平均値が高くなっているのが確認できる。

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著者プロフィール

・化学のグルメ運営代表
・高校化学講師
・薬剤師
・デザイナー/イラストレーター

数百名の個別指導経験あり(過去生徒合格実績:東京大・京都大・東工大・東北大・筑波大・千葉大・早稲田大・慶應義塾大・東京理科大・上智大・明治大など)
2014年よりwebメディア『化学のグルメ』を運営
公式オンラインストアで販売中の理論化学ドリルシリーズ・有機化学ドリル等を執筆

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