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金属板の融解とイオン化傾向

金属板の融解は、イオン化傾向に基づいて起こる。
どのような仕組みになっているのか、確認していこう。

例:亜鉛(Zn)板と硫酸鉄(FeSO4)水溶液

亜鉛(Zn)板と硫酸鉄(FeSO4)水溶液があるとしよう。

硫酸鉄(FeSO4)は水溶液なので、Fe2+とSO42-に電離しているね。

ここで、硫酸鉄(FeSO4)水溶液の中に、亜鉛(Zn)板を突っ込む。

すると「鉄(Fe)より亜鉛(Zn)の方がイオン化傾向が大きいので」亜鉛(Zn)板が溶け出して亜鉛イオン(Zn2+)となる。

また、イオン化傾向の小さいFe2+は単体(Fe)に戻って亜鉛板に貼り付く。

例:銀(Ag)板と硫酸銅(CuSO4)水溶液

もう1つ例を見てみよう。

ここに銀(Ag)板と硫酸銅(CuSO4)水溶液がある。

硫酸銅(CuSO4)水溶液の中に、銀(Ag)板を突っ込む。

すると、AgはCuよりもイオン化傾向が小さいので、Agは溶けず、なんの反応も起こらない。
すでにイオン化傾向の高いCuがイオンとなっているのに、イオン化傾向の低いAgがイオンになることは出来ないわけだ。

こんな感じで、金属板の融解とイオン化傾向には深い関係がある。
溶けるのか、溶けないのか。きっちり見分けられるようになろう。


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演習問題

問題

次の金属板と水溶液を反応させた場合、金属板が溶けるか溶けないか判断しなさい。

(1) 銀板(Ag)+硫酸亜鉛(ZnSO4)水溶液
(2) 亜鉛板(Zn)+硫酸鉄(FeSO4)水溶液
(3) 鉄板(Fe)+硫酸銅(CuSO4)水溶液
(4) 銅板(Cu)+硫酸鉄(FeSO4)水溶液
(5) 亜鉛板(Zn)+硫酸銅(CuSO4)水溶液

解答

(1) 溶けない
(2) 溶ける
(3) 溶ける
(4) 溶けない
(5) 溶ける

解説

(1)

銀より亜鉛の方がイオン化傾向が高いので、銀板は溶解しない。

(2)

鉄より亜鉛の方がイオン化傾向が高いので、亜鉛板は溶解する。

(3)

銅より鉄の方がイオン化傾向が高いので、鉄板は溶解する。

(4)

銅より鉄の方がイオン化傾向が高いので、鉄板は溶解しない。

(5)

銅より亜鉛の方がイオン化傾向が高いので、鉄板は溶解する。


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